暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第1章 『ネコの手も』
第4話 『背骨より腕』
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ト》、車の調子が少しおかしいの、見ていただける?」
「うん。いいよ」


 コタロウは帽子をかぶり、動き出す。


「それじゃあ、午前の練習は今から10分後に始めるよ、みんな!」
『はい!』
「ほな、ウチらも仕事場に戻らんと」


 なのは、新人達、はやて達も彼に合わせ動き出した。
 ジャニカは自然にみんなの先頭になり歩き出そうとするが、そこでジャニカは立ち止まってロビンのほうを向き、にやりと笑った。


「手にとるように考えのわかる馬鹿な男が思うに、あんたはこれから幾許(いくばく)しないうちに後悔の念に駆られるだろう。な、ネコ?」


 彼はコタロウの左肩にぽんと手を置くと、ぐ、ぎん、と何かが外れる金属音が鳴る。


「……あ」


 ずるりとジャニカの手を置いたほうの腕が抜け落ちて、ごとりと床に転がった。


「背骨より腕のほうが弱いということが、どうやらロビンにはわからないらしい」


 
 コタロウには左腕がなかった。





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