暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第1章 『ネコの手も』
第3話 『課長と課長とネコ』
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「あの、皆さん。どうかなさいました?」


 昨日よりもたっぷり沈黙を使い、ヴァイスがにんまりと声に出して笑う前に、


『えーーーーーーーーーーっ!』


 という、驚嘆の声(なのは、シャリオ、スバルが特に大きい)が廊下に木霊(こだま)した。リインが既に耳を押さえていたのは余談である。






△▽△▽△▽△▽






 食堂へ向かうまでの間、なのは、シャリオ、スバル、ティアナの4人それぞれの謝罪があったが、コタロウは何をそんなに謝っているのだろうかと疑問に思って仕方がなかった。その疑問にはヴァイスが応えるが、


「お好きなように呼んでいただいて構わないと申し上げたはずなのですが」
「……いや、若い分、そういうのには敏感なんでさぁ。自己紹介に年齢も付け加えてはいかがですかい?」
「検討しておきます」


 4人はなんとか罪悪感と自己嫌悪を軽減させることができ、現在は食卓に取ってきた料理をおいて席についている状態だ。帽子は邪魔にならないようにおいている。
 はやて、フェイトもまた、別の席についていた。はやてはヴォルケンリッターと一緒に、なのははフェイトやシャリオたちと一緒に、新人たちは新人たちで席につく。
 コタロウはヴァイスと2人で席についている。
 彼の左では、


「ティア、いつから知ってたのぉ?」


 という声が聞こえ、彼の右では、


「それじゃあ、はやてさんもフェイトさんも知ってたんですか?」
「なんで教えてくれなかったの? うぅ、フェイトちゃんもはやてちゃんもひどいよぉ」


 と、お互いぼそぼそと言い合っているのが聞こえていた。
 コタロウとヴァイスが座っているのは丁度、食堂中央のテレヴィジョンモニタ正面席である。


「んで、さっきの話ですが」
「感想、ですか?」


 そっす。と頷く。ふむと考えコタロウは皿上のハムを刺してリスのように口いっぱいに運び飲み込む。


「性格を答えるならば、皆さん良い方々としか言いようがありません」


 飲み込んで答えるとまた食べ物を口へ運んで行く。どうやら彼は食べながらしゃべるということはしないようだ。


「社交辞令みたいな答えっすねぇ」
「私は機械に触れることが多いですから、人間について述べるのは(むつか)しいです。機械的見地なら、もうすこし話すことが出来ますが」
「機械的な見地っすか?」


 また、彼は口いっぱいに料理を運び、コクリと頷く。ヴァイスは例えば? と、質問した。


「例えば……ふむ。例えば、ナカジマ二等陸士のローラーですが、それほど長くは持たないでしょう。よくて一ヶ月くらいで、壊れますね」


 きょとんと、ス
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