暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第1章 『ネコの手も』
第3話 『課長と課長とネコ』
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することになりました」
「というと、朝練にも付き合うんで?」
はい。と、二つ返事で答える。
「どうですかい、新人たちは?」
「どう、といいますと?」
「そりゃあ、話してみてですとか。練習をみての動きですとか。使用しているデバイスですとか。まぁ、思った感想ですかね?」
ふむ。と、コタロウは右手を顎にあてるがすぐに離して、ヴァイスの方を向く。
「それは教導官高町一等空尉、デバイスマイスターフィニーノ一等陸士、そして新人のみなさんの前で申し上げてもよろしいことなのでしょうか?」
彼の方を向いたコタロウは寝ぼけ眼をほそくして眉根を寄せていた。
[ねぇねぇ、ティア。ヴァイス陸曹どうして、コタロウに敬語なのかな?]
[わ、私に聞かないでよ]
[ティア? 顔色悪いけど、大丈夫?]
確かに、今の彼女は少し血の気を失った顔をしている。
[大丈夫よ。すぐにアンタも一気に顔色変わるから]
ティアナ・ランスターは練習前の自分の突き放したような態度に激しく後悔していた。彼女はどうやら、彼らの会話のやり取りで気づいたようだ。
(なんで、私たち新人たちにあんな態度なのよ、コタロウさんは!)
ヴァイスの性格上、敬語を使う時がどんな場合かは2言3言話した時に把握していた。。
[私、なのはさんたちやアンタに便乗するから]
[……? どゆこと?]
彼はなのはの感じた違和感や、ティアナの態度の理由を次の言葉で解消した。
「なぁに言ってるんですかい。コタロウさんはシャーリーが生まれた年に入局してるんですから、そんなこと気にしないでいいんっすよ! なのはさんだって、意も言わさず許してくれますって」
解消はされたが、一気に空気が凍りつく(特にシャリオの)。
「そういうものなのでしょ――っタ!」
その空気に気が付かないコタロウは突然立ち止まったシャリオの後頭部に鼻っ柱をぶつけてしまった。帽子はツバが先にあたり、足元にぽとりと落ちている。
「いふぁい(痛い)。えと、食堂に着いたのですか?」
彼は、ゆっくりとしゃがんで帽子を拾いかぶりなおして、周りを見るが、まだ廊下であった。
はやてとフェイトはコタロウの叫びで立ち止まり、後ろを振り向くと全員の視線が一点に集まっていた。
[はやて、昨日の私とヴァイスもあんな感じだった?]
[そやね。はたから見ると面白くてしゃあないわ]
はやては書類で見ているため、昨日も動じていない。
[な、なのはも固まってるんだけど]
[シャマルたちも目を見開いて固まっとるなぁ]
彼女たちは次に他の皆がどう反応するかは、わかりすぎるほどわかっていた。
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