暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第1章 『ネコの手も』
第2話 『彼女たちの疑問』
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編みを2つに分けた赤い髪の持ち主で、今は腕を組み、教導について思いをめぐらせている。
「新人達は早速やっているようだな」
背が高く、新人達にちらりと目をやり、雰囲気だけをつかむ女性シグナムは、後頭部で1つに結わえた
薄菫色
(
うすすみれいろ
)
の髪の持ち主で、今は右手を腰に手をやり、ただ傍観するだけに務めていた。
「あぁ」
「お前は参加しないのか?」
ヴィータはシグナムを一瞥して、また新人達に視線を戻す。
「4人ともまだよちよち歩きのヒヨッコだ。アタシが教導を手伝うのはもうちょっと先だな」
「……そうか」
「それに、自分の訓練もしたいしさ」
すっと視線を新人達から、教えている教導官にずらす。
「同じ分隊だからな。アタシは空でなのはを守ってやらなきゃいけねぇ」
一つの決意を聞いたシグナムは、その理由も理解しているようで、
「そうか、たのむぞ」
と、短く区切った。
「うん。っと、そういえば、シャマルは?」
「自分の城だ」
同志の動向を聞くヴィータにシグナムは彼女について想像し、微笑んでいるんだろうか目を細めていた。
△▽△▽△▽△▽△▽
彼女たち、アルト・クラエッタとルキノ・リリエが疑問に思ったのは届いた医療機器の調整をしようと、機器のケースを開いた時である。
「ふふぅん。いい設備。これなら検査も処置もかなりしっかりできるわねぇ」
シャマルがかなり上機嫌にルームを見渡し、既にきれいなデスクの上で何度も手を走らせていた。
「ルキノ。そっちはどう?」
「こっちはなんともない。そっちは、アルト?」
こちらも。と不思議がる。
アルトは貰い元の医療スタッフから、この手元にある医療機器の不具合箇所を事前に
窺
(
うかが
)
っており、一度中を開いて確認していた。そのときには不具合箇所は確かにあり、彼女はそれ以外にも老朽のためか数点、ケーブルやパーツの交換が必要な箇所を見つけ、めぼしをつけていたのである。それはルキノも同じでアルトから不具合箇所の連携を受けており、ロビーの集合前に目視で確認していのだ。
しかし、その箇所はきれいに修繕、調整が取られている。それはアルト、ルキノが見落としていた部分もである。
電源を入れると特に問題は無く起動し、不具合とされていた箇所も異常は見られない。
「ルキノちゃん、アルトちゃん、どうかしたの? やっぱり、本局医療施設の払い下げ品じゃあ――」
「い、いえいえ! 実用にはまだまだ十分です」
「みんなの治療や検査。よろしくお願いしますね、シャマル先生?」
2人はかぶりをふって、シャマル
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