暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第1章 『ネコの手も』
第2話 『彼女たちの疑問』
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いですぅ」


 リインはコタロウからチップを受け取り、専用端末へつなぐ。相手は自分のデスクとイスを作ってくれた人なのだ、それくらい構わないという陽気さで、画面を立ち上げた。
 画面は資格の数だけ立ち上がるが、


「す、すごいですぅ」
「なんなんや、これ」
「本当にすごい」


 どんな感じなんですかと、自動操縦にしてヴァイスも振り向く。


「うげ」
 振り向いたヴァイスからはリインが見えなくなっていた。
 そこにはアルファベットのAからZ――本文では『あ』から『ん』――までのありとあらゆる資格が表示されている。


「測量士、高圧室内作業、通信士、溶接士、プレス、砕石――」
「運転免許は大型まで――」
「修理とは関係ない、ヘリパイロットや艦船操舵もですぅ」


 デバイスマイスターまで、と目に当るところから読み上げていく。


「ヘリパイロットの資格まで持ってるんですか?」


「まぁ、最低のCですが」


 そこで、はやても気付く。


「そう、やね。どれも最低ランクの取得までやね。どれも……三等陸士扱いかそれ相当の資格ばかりや!」
「はい。先程のデバイスマイスターも調整までのものです。うちの課はとにかく広く浅くなので」
「それにしても――」
「この数は」
「すごいですぅ。あ、ぬいぐるみ検定5級というのもあるです」
「まぁ、17年もあの課で勤務していればそうなりますね」
「17年!?」


 ヴァイスがオウム返しに聞き返し、フェイトもその言葉に反応する。


「え、17年。17年ですが、なにか?」
「あの、失礼ですが、いまおいくつですか?」


 フェイトがおずおずとたずねる。


「26歳ですが?」
「…………」


 一時の間の後。


『えーーーー!?』


 フェイトは素直に驚いたが、ヴァイスは年数、年齢両方とも自分より上なことに驚いた。
 自分より若いが勤務年数が多い人は少なくないことは知っていたが、彼の場合は年齢も自分より年上で、勤務年数も自分より倍近く勤めていることに何より驚いた。はやてと同じくらいの身長もさることながら、子どもっぽさを冗長する寝ぼけ目から自分よりも年齢が上であるとは思わなかったのだ。
 次に彼が淡々と話す自分が孤児で今の課長に引き取られたことの(くだり)は驚きの中で聞こえないでいた。






△▽△▽△▽△▽△▽






「ヴィータ。ここにいたか」


 1人の女性が少女、もとい女性に話しかける。


「シグナム」


 2人の身長差は明らかである。
 背が低く、眼下にいる新人達を真摯に実力を推し量っている女性ヴィータは、三つ
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