暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第1章 『ネコの手も』
第2話 『彼女たちの疑問』
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今は制服は着替え、ヴァイス、コタロウ共々つなぎを着ている。ヘリパイロット用のミリタリースーツとメカニック用のメカニックスーツとでは見た目からの違い以上に彼ら2人は違っていた。
おおよそ違っているのはコタロウのほうで、ヴァイスはおろしたての新品
見紛
(
みまが
)
うことは無いのに比べると、つなぎのいたるところにツギハギやコゲ、工業油のシミがこれ見よがしに施してある。
目深
(
めぶか
)
にかぶっている帽子も特徴的だ。
ヴァイスはすぐに新しいのに着替えては? と、勧めるがコタロウは慣れているから、と、ぼんやりと断った。
「気付きました? 新品なんですよこの――」
彼がひとつの話の
つなぎ
(
・・・
)
としてヘリを紹介しようとするが、
「あ、だからか」
と、さも不精に板を立て直すかのように片足でヘリを
傾
(
かた
)
げ上げる。
「っ――!?」
<マスター! 何事ですか?>
一瞬、ヴァイスは全身がびくりと固まり、愛機のストームレイダーが主人に確認を取る。
「ここ、か」
わずかに押し上げ、さらにもう少し奥へと進み、右手をそのまま右腰にやると道具を取り出すと、すごい速さで調整をとる。
「コ、コタロウさん?」
「す、ぐ、終わりま……ふぅ。終わりました」
はい。と、大きくヘリを押し上げ、コタロウが先程の位置まで戻ると足を高く上げ、ヘリをそっと足を添え、ゆっくりと下ろした。
「新品は締め具合が一定で、固すぎる箇所があるんですよ。これで振動は抑えられます」
「は、はぁ。っでなくて、なんなんですかい、今のは?」
「今のは? といいますと?」
「ヘリを軽々しく持ち上げたことですよ!」
「ん。あ、あー。うちの課は結構力持ちが多いんですよ」
5人しかいませんが。と付け加える。
「力持ちって」
(それは、怪力って部類にはいるんじゃねぇですかい?)
ヴァイスは口にはしなかった。
<マスター?>
「だ、大丈夫だ。なんでもない。起動してくれ」
<そう、ですか。了解です>
ヴァイスも驚くようなことは他でもいろいろと見たことがあるので、深く考えないようにした。
「そういやぁ、コタロウさんってどこの課からきたんですか?」
彼は早くも口調をいつも通りにし始めている。
「電磁算気器子部工機課です」
「聞いた事ない課すね」
「まぁ、知名度は低いですね」
「何をす――」
「あ、ヴァイス君。もう準備できたんか?」
次の質問の前に、屋上へのドアが開き、声のする方からはやて、フェイトが歩いてくるのが見え、2人ともそちらへ目をやる。
「準備万端。いつでも出れますぜ」
「うわ
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