暁 〜小説投稿サイト〜
真剣で清楚に恋しなさい!
一部 高校一年
風間ファミリー
新たな出会いは新たな火種?
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薙刀で防いだ。

「ほう、今のを防ぐか。だが、さっきの一撃はかなり深かったはずだ。おとなしく降参することをすすめるぞ」

「舐めないでって言ってんでしょ!!」

ワン子は痛みに耐えながら薙刀を構えた。

「・・・失礼した。真剣勝負だったな、非礼を詫びよう。全力を持って沈めさせてもらおう。行くぞ!!」


・・・ワン子の避け方は回避には最適でも、まだ戦闘に最適じゃない。クリスが追撃できたのはそのためだな。逆にモモ先輩だと戦闘に適して避け方じゃ読まれちまう。ワン子の才能は絶妙なとこを突かなきゃならねえから扱いが難しいんだよ。クリスも俺と組手した時より格段に強くなってるし、今回はクリスの勝ちかな?」


クリスは先ほどのように突進し、今までで一番鋭い一閃を放つ。

「・・・・・・そこ!!」

ワン子は以前百代にやられたように、薙刀を捨て、体を倒すようにクリスのレイピアを躱し懐に潜り込む。肩にレイピアが掠るも、直撃はしていない。

「何!?」

クリスはいきなり懐に潜り込まれたことにより、思わず飛び退いてしまう。

「今度はこっちの番ね、川神流 蠍撃ち!!」

ドスっ!! という鈍い音と共にクリスの体にワンコの拳がめり込む。そして、クリスは音もなく崩れ落ちた。

「勝負あり!! 勝者、川神一子!!」

「オッス!! ありがとうございました!!」

「担架じゃ、急げ!!」

鉄心がそう叫ぶが、

「・・・・・・く、必要ない」

何とクリスはふらつきながらも自力でたった。

「ほう、あれをくらって立ち上がるとはたいしたものじゃのう。じゃが、医務室には行くが良い。二人共な」

「ギクッ!! アハハ、バレてた?」

「当たり前じゃ、あんなにいい一撃をもらっといてバレんと思っとったか!」

ワン子は観念したとばかりに、一撃くらった場所を抑えながらフラフラとした足取りでクリスのもとへ向かう。

「一子さんか、自分の負けだ。」

「ワン子でいいわよ、アタシもいい勉強になったわ。また試合しましょう」

「ああ、そうだな」

そう言って二人は握手をする。

「いい試合だったぞーー!!」

「これからよろしくな、クリス!!」

校庭の向こうからは、歓声が飛び交っていた。

「まさか、自分で最適な動きを見つけるとは、予想外だったな」

「解説してたのに、予想が外れるとか恥ずかしいなぁ、龍斗」

「うっせー、ってモモ先輩!? いつの間に」

気がついたら龍斗の隣に立っていたのは大和ではなく百代に変わっていた。ちなみに大和は京に襲われていた。

「モモ先輩はどう思いましたか?」

「ああ、やっぱり白人は可愛いなぁ、金髪とかたまらん!」

「そうで
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