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†††Sideフェイト†††

私の母さん、プレシア・テスタロッサが犯したPT事件(母さんの名前から取られてる)の重要参考人として、私は今日もまた事情聴取を受けた。けど生活態度が良いとのことで、行動にはほとんど制限は付いてない。アースラ内なら自由に活動できるし、本局内でも局員の同行があればある程度は自由がきく。
だからこうして「ごめんね、シャル。いつも付き合ってもらって」アースラスタッフの1人で、私と同い年ながら執務官補佐の資格を持ってるすごい子、名前をイリス・ド・シャルロッテ・フライハイトに付き添いを頼んでる。
そんな私とシャルは今、私の使い魔のアルフと一緒に本局の医務局に来ていて、診察室の前でいま診察を受けている人をひたすら待っている。

「良いよ、全然。大切なお姉ちゃんの診察だもんね♪」

「うん」

「でもホントに良かったねぇ。アリシア、ちゃんと目を覚ましてさ」

「うん。そうだね。本当に良かった」

私が生まれることになった要因、母さんの本当の娘であるアリシア・テスタロッサの死。母さんはアリシアを蘇らせる為にジュエルシードと、伝説の地アルハザードを目指した。けどそれは失敗に終わり、母さんは死んだ。その代わりなのかな。驚くことにアリシアが蘇った。20年以上も前に事故死したのに。その原因は今も一切不明のままで、念のためにという事で週に一度診察を受けている。

「あ、終わったみたいね」

プシュッと扉が開いて、「あ、フェイト、アルフ、シャル! 迎えに来てくれたの?」私と同じ顔だけど、私より小さく、ずっと明るい女の子、アリシアが出て来た。アリシアは私と違って明るい色の服を好んで、今は水色のキャミソールワンピースにしろのかぼちゃパンツっていう格好だ。パァッと太陽のように輝いてる笑顔と相まって本当に可愛い。
アリシアは一直線に私の所に駆けて来て、「今日も異常なしだって♪」そう教えてくれた。そしてアリシアの後ろから出て来たティファレトさんも、「異常なし」ってピースサインを出した。

「そ♪ じゃあ、そろそろいい時間だし、お昼にしよっか」

「さんせー♪」

「うん」

アリシアは大きく笑顔で万歳、私はコクリと頷く。ここでも差がある。でもいいんだ、これで。ティファレト医務官とはここで別れて、私たちはお昼ご飯にするためにアースラへと戻るために歩き出す。そんな中、私はアリシアが目を覚ました時のことを思い返す。

?―?―?回想です?―?―?

なのは達とお別れをして数日。護送室での生活も慣れ始めていた頃、バタバタと大慌てってことが判る程の大きな足音が聞こえてきた。何事かと思ってベッドの上で横になっていた体を起こす。そして扉が開いて、「フェイトっ、アルフっ!」シャルが勢いよく室内に入って来た。
その剣幕
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