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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第222話】
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のIS、出来ればいいんだがな」
「そうだね。 戦うためにISが生まれた訳じゃない――って、言いたいけど……今じゃ、篠ノ之博士の宇宙開発用っていうのも怪しいからね……。 現にどの国も、宇宙ステーションやら衛星の開発はしてても、ISを宇宙で使う計画は完全に頓挫して、防衛力に回す始末だもん。 ……アラスカ条約って、何なんだろうね? あはは。 ……でも、代表候補生って立場だから本音と建前は使い分けないといけないんだよね。 ……だから、今言ったことは内緒だよ?」
唇の前に人差し指をたて、ウインクするシャル。
その仕草に顔が再度赤くなると、クスクスと微笑んで膝の上からシャルは立ち上がった。
「……じゃあそろそろ僕は戻ろうかな? あまり長いこと戻らないと、ラウラに色々聞かれちゃうから」
「そっか……。 武器のテスト、するときは付き合うから呼んでくれよな?」
ポケットから携帯を取り出し、ちらちらと見せるとシャルも笑顔で――。
「勿論だよ♪ じゃあヒルト、おやすみなさい。 ……いい夢、見てね」
玄関まで見送ると、シャルは手を振って部屋を後にした。
……誰かが帰った後のこの静寂、実は好きじゃない。
……急な寂しさに襲われるからだ。
そんな寂しさを払拭するように頭を振ると、俺は少し喉の渇きを感じたので自販機へと向かった――。
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