暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第1章 『ネコの手も』
第1話 『少女の机』
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「どうぞ」


 ドアが開き、男性が目を瞑り、かるく頭を垂れながら一言断って入室してきた。

 頭を上げて目を開くと、見知った2人が部隊長オフィスにいることに驚き、慣習により敬礼する。


「高町一等空尉、テスタロッサ・ハラオウン執務官。ご無沙汰しております」


 しかし、2人は自分より身長の高いこの男性をすぐには思い出せず、一拍小首と(かた)げるが、なのはは気付いたようで、名前を告げる。


「もしかして、グリフィス君?」
「はい。グリフィス・ロウランです」


 あぁ、とフェイトも気付く。


「うわぁ、久し振り、ていうかすごい、すごい成長してる」
「うん。前見たときはこんなに小さかったのに」


 なのはに同意して、フェイトはたしかこれくらいだったと胸元に手のひらを置いて示してみせた。


「そ、その節は、色々お世話になりました」


 その頃の自分の幼さに恥ずかしがりながらも、なんとか態度を崩さずにできた。


「グリフィスもここの部隊員なの?」
「はい」
「私の副官で、交代部隊の責任者や」
「運営関係も色々手伝ってもらってるです」


 六課での立場を聞いて、立派に仕事しているんだと思いながら、ふと思いついたように、


「レティ提督は元気?」
「はい。おかげさまで」


 元気にしています。と答えそうになるが、すぐに報告事項を思い出し、グリフィスははやてに向き直った。


「報告してもよろしいでしょうか?」
「はい。どうぞ」


 グリフィスが言うには、フォワード4名を加え機動六課部隊員とスタッフ全員揃いました。現在はロビーに集合、待機させています。との事だった。


「そうかぁ、結構早かったなぁ。ほんなら、なのはちゃん、フェイトちゃん、まずは部隊のみんなに挨拶や」


 2人は揃えて頷く。


(そういえば、ナカジマ三佐が1人メカニックが参画してると言うてたなぁ。見知った人が多い中、浮かんように今日できたら挨拶できたらええなぁ)
 そう思いながら、はやてたちはロビーに足を運んでいった。






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