暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第1章 『ネコの手も』
第1話 『少女の机』
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「ありがとう、リイン」と、笑顔で応えた。
「3人で同じ制服なんて、中学生のとき以来やね。なんや、懐かしい」
3人はそれぞれ元々所属している部署が違うため、これから先同じ制服を着ることは少なくなるなるかもしれないが、それでも今日同じ制服を着ていることは嬉しいことに変わりは無かった。
二言、三言、会話と楽しむと入室した女性の1人がもう1人に目配せする。
「さて、それでは」
「うん」
彼女達2人は課長八神はやてに向き直り、敬礼をして足を揃えた。
「本日只今より、高町なのは一等空尉――」
「フェイト・テスタロッサ・ハラオウン執務官」
「両名共、機動六課へ出向となります」
「どうぞ、よろしくお願いします」
敬礼をしたときの髪のなびきで、2人が長髪であることは十分確認はできたが、彼女たちの特徴は長髪というだけでは述べ難かった。
八神はやてから見て右に位置する女性高町なのはは、赤みがかった茶髪の持ち主で、髪を左側サイドに留めていた。髪を根元の方で留めている分、頭が大きく見られるかと思うが、そのようなことは決してなく、小顔であることは、むしろ周知の事実であった。瞳はブルーで、一等空尉という階級であること、航空戦技教導官であることからか真っ直ぐな目の持ち主である。しかし、男勝りなところは無く、言葉の間々からポロリとこぼれる少女っぽい口調は、彼女のスタイルも加わって、可愛く見せていた。彼女はその容姿と生まれ持った魔法力、戦技教導隊での実直な姿勢から『航空戦技教導隊の若手ナンバーワン』、『不屈のエースオブエース』等、局内での評判が大変良く、他に、雑誌に掲載されたりと、局外でも色々をささやかれている女性である。
対して、八神はやてから見て左に位置する女性フェイト・テスタロッサ・ハラオウンは、流れるような金髪の持ち主で、後ろ髪の先の方でリボンを蝶々結びにして、大きくなびかない様にしている。瞳はレッド、管理局において執務官という立場にいるのか、それとも彼女の現在まで成長してきた環境なのかは分からないが、物静かな落ち着いた目の持ち主である。しかし、だからと言って、何事においても冷静且つ沈着な行動をとるかというと、こと家族、友人など親近者に対しては感情的になる事が多いため、それは必ずしも当てはまらなかった。彼女は若くして執務官という官職に就いただけに、頭の回転は早く、容姿端麗も相まって、男性を振り向かせる美しさを無自覚ながら身に付けていた。
「はい。よろしくおねがいします」
予
(
かね
)
てより2人と友情を育んでいたはやては、親友たちの畏まった態度を素直に受け入れ、もう
畏
(
かしこ
)
まらなくてもええよと微笑む。
2人も応じて、微笑んだ。
また、入室のブザーが鳴る。
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