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魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第1章 『ネコの手も』
第1話 『少女の机』
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してしまうため、隊、部あるいは課に1人いれば他に専門メカニックは要らないと言われたりもする。


「いや、ここ10年で随分質が落ちたし、局員も増えたろう? 昔とは何もかもちげぇよ」


 そういう時もあったぐらいに留めておいてくれよ。と付けたす。


「だが、1人しかいないんだろう? 結果は変わらん」
「結果1人というのが変わらんのは間違いないが、こいつはなかなかできるやつだぞ。俺の足元にも及ばんがな。っと、久し振りに話を逸らした。で、用件はその1人の出向させるということでいいのか、期限は3ヶ月で?」
「あぁ、書類と場所、日程は後で送る。期限は状況によって延ばすことも可能か?」


 問題ない。と頷く。


「詳細の契約はそい、ん? 直接の契約はだれになるんだ?」


 ゲンヤは片眉をつりあげて、あぁ、と息を漏らす。


「わるいわるい。言ってなかったな。契約者は古代遺物管理部機動六課課長八神はやて」
「ヤガミ・ハヤテ? ニュアンスがにているな、アンタに」
「ん、そういう意味で言うと、ハヤテ・ヤガミ、だな」
「どっちでも構いやしねぇよ。じゃあ、書類は送っておいてくれ」
「了解」


 通信はきれ、デスクの上にある、ブザーを押すと、相手が返事をする。


「はい。こちら――」
「出向だ。書類はついたらすぐに送る。準備しておけよ」

 相手の反応を窺わず、用件だけ伝えて通信を切った。






魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第1話 『少女の机』






 4月中頃に、彼は新しく設立された課、古代遺物管理部機動六課、通称“機動六課”のある機動六課隊舎に訪れていた。


「えーと、ロビーはどこかな、と」


 むむぅ。と、目を細めて地図とにらめっこをするが、なんてことはなく、すぐに見つけることができた。彼は初めて行く場所は必ずといっていいほど、迷う人間なので、迷わずに行けたことを喜び、周囲に分からないように、右手をきゅっと握り締めて、ちいさくガッツポーズをとる。

 ロビーに着くと、やはり早過ぎたのかだれもいなかった。


「さすがに2時間は早すぎたなぁ」


 小腹も空いていないし、時間つぶしできるものはないかなぁ、と周りを見渡すと、整理しきれていないところがあるのだろうか、『リサイクル品 御自由にどうぞ』と書かれている貼り紙が貼られているアルミ板と木板を見つけた。



▽△▽△▽△▽△



「ふぅ。無かったですぅ。今日が初日なのにぃ」
「しょうがないやん、リイン。時間が空いた時にでも、また探しにいこ?」
「だって、はやてちゃぁん。デスクもイスも無いなんて、締まらない
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