YES!ウサギが呼びました! 前編
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ベルゼブブもいるけど、パパやベルゼブブも違う世界から来ただけで、同じ存在」
となると・・・
「じゃあ、そのベルゼブブや貴女は魔王、ということでいいですか?」
「・・・ううん、違う。確かにベルゼブブやパパは魔王だったけど、アタシは違う」
「と、いいますと?」
「アタシは、パパが殺されちゃったからコミュニティのリーダーの座と主催者権限を継承しただけで、まだ悪用はしてないから・・・」
なるほど〜。
「では、何故あなたはベルゼブブを殺したいのですか〜?」
「・・・アタシのコミュニティ、ベルゼブブに潰されて、アタシ以外、皆殺されちゃったから・・・」
プリムちゃんは途中で泣き出し、そのまま土下座の形に移行しました。
これ、私が犯罪者にしか見えない気が・・・
「だから、アタシはみんなの敵討ちがしたくて・・・それに、皆でやってきたこのコミュニティがなくなるのはいやだから・・・お願い!お礼は何でもする!このコミュニティを残してくれるなら隷属したっていいし、アタシの命を対価にしても構わない!だから・・・アイツを倒して・・・」
「ふむ・・・」
自分の親がやっていたコミュニティを残すために、プライドすら投げ捨てて人に頼む・・・
「分かりました。いいですよ、引き受けましょう」
「え・・・いいの?」
「そう言ったじゃないですか。そうですね・・・報酬は、プリムちゃんの隷属で〜」
メンバーに隷属しているリーダー、中々に面白いと思いません?
「じゃ、じゃあベルゼブブのとこに行こう!私、場所知ってるから!」
「はい、行きましょうプリムちゃん」
そして、私達は蠅退治へと向かいました。
「ところで、どれくらい歩くんですか〜?」
「え?大体・・・一日くらい?」
「・・・・・・」
確か、物置の中に寝袋とテントもあったはずですし、食料も十分にありましたね。何とかなるでしょう。
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