四日目 朝
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ならお前に決闘を申し込んでやらぁ!明日、明日だッ、町の広場で待っているぞ!」
「ちょっ!?ガンス!どういうつもり!?」
その時の去っていくシルフィーとガンスの様子やざわざわと騒がしくなったギルドの活気に満ちた雰囲気はよく覚えている。
「むにゃ.....あ、カゲヌマさん......」
声が聞こえ、俺は思考を中止する。
隣ではモゾモゾとユーハが眼を擦りながら、起き上がる。俺に気付くと気まずそうに下を向いた。これだけで昨日の事を引きずっているのが手に取るように分かった。
俺は気にした素振りも見せず、窓の近くに干してあったユーハの白いローブを下を向くユーハの頭に向かって放り投げる。
おはよう、服は乾いている。着替えたらどうだ?
「あ、ありがとうございます。その、後」
気にしなくて良い。俺は外に出る用事があるからゆっくりと着替えればいい。
「はい....」
相も変わらず沈んだままのユーハ。
俺は扉のノブに手をかけた。
.....後、言っておくが、昨日のお前は確かに冒険者として失格だった。だが、死に対面して向き合ったお前を少なくとも俺は責めてはいない。
「!カゲヌマさ」
行ってくる。
俺はユーハの声を無視するように扉を開くと熊男、ガンス・ロンゾに言われた広場へと向かった。
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