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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
百四十二話:レース場の覇者
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加減に遅くなったからと宥めて引き上げて。

 調合に必要な分と予備に数枚の世界樹の葉と、エルフの飲み薬をいくつかと。
 今回の功労者であるスラリンにメタルキングの剣と、まだコインがあったので、装備さえできればなんだか使えるイメージの強いキラーピアスに交換します。


 女として私も当然にキラーピアスが装備できるわけなので、早速着けてみて。

「ピキー!」
『ドーラ!かわいい!』
「ありがとう、スラリン!スラリンのお蔭だね!大事に使うからね!」
『ほんとだ、武器なのにオシャレだね!ドーラちゃん、似合ってる!』
「ありがとう、モモ!」
「ふむ。強く美しいドーラ様のためにこそ、存在する逸品にござりますな。スラリン殿、お手柄にござります」
「だなー!今日はスラリン、大活躍だな!すげーよ、スラリン!」

 盛り上がる仲間たちの中で、考え込むようにしていたヘンリーも口を開きます。

「いつでも身に着けられて、護身用に良さそうだな。……敵の懐に入る戦い方になるのが、心配だが」
「大丈夫だよ!チェーンクロスと使い分けるし、無茶はしないから!」
「……無茶はしないとか……。お前が言うのに、これほど説得力の無い言葉も無いよな……」
「……」

 口先だけのつもりは無いんですけれども。
 実際の行動を思い返してみると、なかなか反論もしづらい。

 いやでも、その時々で必要な行動を取ってるだけで。
 別に無茶をしているつもりは、無いんですけどね?

 その時は。

「……まあ、いい。俺が、ちゃんと守ればいいだけだからな。似合うな、ドーラ。綺麗だ」
「……ありがと」

 ……そしてまたなんでコイツは、さらっとこういうことを言うかな!

 ドーラちゃんが綺麗とか可愛いとか、そんなの知ってるけど!
 同じくよく知ってるはずのコイツに改めて言われると、なんだか照れるじゃないか!!

「……思ったより、遅くなったし。早く、オラクル屋に行こう」
「ああ」

 たぶん赤くなってるだろう顔を隠すように後ろを向いて外に向かって歩き出すと、追い付いてきたヘンリーにまた腰を抱き寄せられます。

「……」

 ……いつものことだし、賑やかな夜の町を歩くわけだから仕方ないけど!

 このタイミングっていうのが、なんかまた……!
 また、顔が赤くなる……!!


 外に出てしまえばもうわからないだろうけど、それまであんまり顔を見られたくないので、しっかりとヘンリーに寄り添って顔を見られないようにして。

 そうしてくっついてたら更にまた顔が赤くなったような気もしないでも無いが、優先順位というものがあるんだから気にしないことにして。

 カジノを後にして、夜の町に繰り出しました。
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