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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
百四十二話:レース場の覇者
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!かつ!!』
……スラリン!
知ってたけど、そんなこととっくに知ってたけど!
本当に、なんて良い子……!!
「……わかった!私は、スラリンを信じてるから!スラリンに、全部託すから!だから、頑張ってね!」
「ピキー!!」
「お兄さん!この子、次のレースに出します!それで、一、六に五十枚!全部、賭けます!!」
スラリンに全てを託し、目を付けた二匹のうちでより調子の良さそうなほうと組み合わせて、手持ちの全てであり、一回のレースに賭けられる上限でもあるコインを賭けて。
レース開始の合図とともにゲートから勢い良く飛び出したスラリンが、そのまま脇目も振らずに跳び跳ねて、一目散にゴールを目指します。
「スラリンー!!頑張ってー!!」
「いけいけー、スラリン!!ぶっちぎれー!!」
「スラリン殿!!油断召さるな、最後まで勝負はわかりませぬぞ!!」
『スラリンくん、かっこいいー!!』
「……スラリン!行け!!」
気合い十分で突っ走るスラリンの姿に、応援する私たちもついつい力が入り。
「きゃー!!スラリン、やったー!!」
「すげー!!ダントツじゃん、スラリンー!!」
『すごーい!!スラリンくん、速かったー!!』
「スラリン殿。流石にござります」
「……スラリン。……成長したな」
十スラ
身
(
しん
)
の圧倒的大差で一着に入った六枠のスラリンに続き、一枠のスライムも順当に二着に入り。
十倍の倍率で、まずは五百枚のコインと、賞金の四百ゴールドを獲得しました!
ウィニングランよろしく、駆け寄ってきてくれたスラリンを労います。
「ありがとう、スラリン!スラリンのお蔭で、元手がかなり増えたから!ムダにしないように、この後もちゃんと増やすからね!」
「ピキー!ピキー!」
『ドーラ!スラリン!つぎ、でる!』
「え?また出てくれるの?……でも、疲れてない?」
「ピキー!ピキー!!」
『だいじょぶ!スラリン、でる!かつ!!』
「……わかった!ありがとうスラリン、頑張ってね!!」
そんなわけで。
レースに出続け、勝ち続けるスラリンに私もコインを投入し続けて増やし続け、賞金も獲得し続けて。
「……スラリン。……そろそろ」
「ピキー!!ピキー!!」
「……わかった。次も、頑張ってね……」
すっかり勝負に目覚めてしまったスラリンが、必要なコインを稼ぎきった後もさらに勝ち続けて。
「……えーと。今、コイン何枚になったかな?」
「……五万枚を越えたな。賞金は、四万ゴールドを越えた」
「……えーと。……つまり?」
「……百勝を越えたな」
「……わー。スラリン、すごーい……」
その後もまだまだ勝ち続けるスラリンを、いい
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