暁 〜小説投稿サイト〜
蘇生してチート手に入れたのに執事になりました
流行語と天然と手榴弾には気をつけろ
[1/4]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「おっとっぉ!うっかり雑巾がッ!」

ヒュン!

「・・・・・おいッ!」

・・・・べチャ!

真の顔面に思い切り濡れ雑巾が張り付く。

「いや〜。ごめんね、真クン。ついつい」

「・・・・・いいさ、人間だからな。そういうこともあるさ」

そういう真は顔から濡れ雑巾を剥がすが、その顔は引き攣っている。

「・・・・ハハッハッハ!だよね〜。流石心が広い真クン」

さらに宏助が挑発した次の瞬間、

「おっとっぉ!聖気がうっかり出てきてしまった!」

ヒュン!

「いや、それはないだろッ!」

ギリギリのところで頑張ってかわす。

サッ!

「・・・チッ!紙一重だったのに・・・」

「お前!今のは無いだろッ!」

宏助は憤慨してみるのだが。

「・・・・心が狭いなぁ・・・」

「なんだとッ!」

全く取り合ってくれないうえに、

「・・・・ほれ、ブーメラン式」

ヒュウーン!

なんと聖気が俺に舞い戻ってくる。

「え!?」

流石にこれには反応できず、見事にヒット。

ドカッ

「ああ〜!力が抜けてく〜!」

あっという間に聖気が当たった脚が浄化されてゆく。

「・・・戻して欲しければ今すぐ謝れ・・・・」

歩み寄る真。顔が・・・・コエエ。

「おい。浄化するのはズリーだろ!」

一応抵抗してみるが、どうせ軽くあしらわれるのだろう、そう思ってたとき。

「やられたらやり返す・・・倍返しだ!(ドヤ)」

・・・・・奴が自爆した。

「じぇじぇ!(訳:まさかこんな下らない喧嘩でドヤ顔して流行語を使う奴がいたなんて!)」

すかさずそれを突く宏助。真もやっちまったことに気付いて顔を赤くするがもう遅い。

「いや、お前もだろッ!」

奴の突っ込みもごまかしにしか聞こえない。

あとは決定打を与えるだけ・・・・そう宏助は考えた。

コトの発端はまず俺が能力で雑巾を全力投球したことだ。

雑巾は見事に真にヒットした。

しかし、奴はあろうことか聖気を投げつけてきやがった。

しかも紙一重で避け安堵する俺に、太刀の悪い真が聖気を真に戻ってくるように細工していて、聖気が結局俺に当たった。

これを奴は【ブーメラン式】と呼んでいる。ネーミングの悪さには最早呆れを超えて関心すら覚える(麗さんとココも似ている)。

そんなこんなで俺の脚には力が入らない。

(とりあえず麗さん呼ぶか〜?でも真の味方だしな)

やっぱりここは明さんに・・・・と考えたとき、

「ひゅるるるる〜、あ、手榴弾を持った手がうっかりすべった」

「「ナニぃ!!!」」

ヒュン!

突如、廊下の向かい側から出てきた
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ