ターン33 冥府の姫と『白き龍』
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夢ではない証拠にドラゴネクロのカードはまだ夢想が持っている。なにげなく墓地から取り出してみて、じっくりとイラストを眺める。一体なんだったんだろう、このカードを出した時の不思議な感じ、まるで自分じゃない誰かがデュエルしているのを眺めていたような感覚は。それに、今もまだこのカードを見ると胸がざわつく。何かがありそうな気もするのに、何一つ思い出せない。
「……帰ってお昼にしようかな、なんて」
だけど、一人で悩んでいても何も始まらない。このどこか懐かしい気もするカードを使い続ければ、何かの拍子に見えてくるものもあるかもしれない。根が楽天的な彼女はそう結論付け、ひとり呟いて静かに女子寮へと戻るのであった。
これは、ちょうど隼人がクロノス教諭と推薦を賭けたデュエルを行う日の裏で起きていた話。特に誰かに知られることなく起きた、世界の片隅でひっそりと行われた一回のデュエルの話。
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