ターン33 冥府の姫と『白き龍』
[7/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
一体いつのこと?普通に考えれば彼女の年齢を考慮して10年前くらいだろう。本当にそうだろうか。わからない。
「ん?おいおい、せっかくこっちがノッてきたってのにサレンダーでもする気か?そりゃないぜ」
「………ううん、とんでもない。カードをセットして、これでターンエンドだよ」
だがその疑問は、ひとまず脇に置いておく。今自分のすべきことは、この男をデュエルで倒すこと。そう言い聞かせる。なぜか、そうした方がいいような気がしてならなかったのだ。
「そうか、ならおれのターンだな。魔法発動、実力伯仲!俺の場にいるブルーアイズ1体とお前のワイトキングを選択して発動し、お互いの効果を無効にする。そして、そのモンスターは攻撃も表示形式の変更もできなくなる代わりに戦闘で破壊されず、あらゆるカード効果も受け付けねえ!」
「………っ!ワイトキング!」
ワイトキング 攻4000→0
「効果無効になったワイトキングなんざぁただの的だ!さらに青き眼の乙女を攻撃表示で召喚、ポジションチェンジの効果を使ってモンスターゾーンの位置を変えつつデッキから3体目のブルーアイズを召喚!」
「これで、3体……」
青眼の白龍 攻3000
「さあ、俺の知ってるお前ならまさかこれだけじゃあやられねえとは思うが……ブルーアイズ、攻撃!」
「トラップ発動、闇霊術−「欲」!自分の場の闇属性、ワイトキングをリリースすることでカードを2枚引くけど、相手は手札の魔法カードを見せてこのカードを無効にできる!」
「ならこの速攻魔法、おろかな転生を見せることで無効だ!」
ワイトキングをリリースして発動された伏せカード、闇霊術。その効果こそ無効になってしまったものの、もとより手札が2枚ある相手にこのカードが通るなどとは最初からあまり期待していない。重要なのはその結果、ワイトキングをフィールドから引きはがすことに成功したという1点だ。
「これで私の場にはマッド・デーモン1体だけ。このまま攻撃するの?だって」
「ちっ、うまくかわしたか。そう来なくっちゃな、まずはマッド・デーモンに攻撃!」
「マッド・デーモンもう一つの効果発動、攻撃対象になった場合このカードを守備表示にする!」
青眼の白龍 攻3000→マッド・デーモン 攻1800→守0(破壊)
「まだあと2体!そのままブルーアイズで連続攻撃だ!」
「そうはさせないよ、ヒーロー見参を発動!あなたが私の手札2枚の中から1枚を選んで、それがモンスターカードなら私の場に特殊召喚するよ、って」
「なら俺はその、俺から見て右のカードを選ぶ!」
「こっち?なら……」
そう言って、そのカードをゆっくりと表向きにする。そのカードの種類は、モンスターカード。
「手札のスカル・マイスターを守備表示で特
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ