ターン33 冥府の姫と『白き龍』
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ブルーアイズ!?」
青眼の白龍。どんなデュエリストだって知っている超有名カードであり世界にたった4枚、今は実質3枚しか存在しないはずの伝説のレアカードである。そして、その3枚を保有しているのはかの有名な海馬コーポレーションの若き社長、海馬瀬戸のはずだ。精霊世界においてカイバーマンの精霊も平気な顔してデッキに3積みしていたりもするのだが、あいにく夢想はそのことを知らない。だからとっさのことに気の利いた返しができるわけでもなく、ただ目を白黒させるばかりであった。
「マジで驚いてんな……本っ気でなーんも覚えてないのか。まあいいさ、かかってきな」
だが、彼女もまた強さを求めるデュエリストの一員である。最強のバニラモンスターである青眼の入ったデッキを相手にする。その興奮に、彼女の中にあった相手に対する不信や警戒は吹っ飛んだ。あるのはただ、デュエリストの闘争本能からくるワクワク感のみ。かかってきな、などとは言われるまでもない。
「ワイトキング、ブルーアイズに攻撃!必殺、螺旋怪談!」
主の思いに応えるように、ジャンプしたワイトキングがブルーアイズの後ろに素早く回り込んでその首をギリギリと絞めつける。ブルーアイズが苦し紛れに放った尾の一撃がワイトキングの骨格をバラバラにするのと締め付けに限界を迎えたブルーアイズが倒れるのはほぼ同時だった。だが、地に堕ちたドラゴンの横に散らばるワイトキングの体の骨にワイト夫人がそっと手を差し伸べると、愛する妻の願いを受けたワイトキングが寄り集まってくっつき元に戻る。最初からこれを狙っていたからこそ、今後の戦線維持のため乙女ではなく青眼を狙わせたのだ。
ワイトキング 攻3000→青眼の白龍 攻3000(破壊)
「ワイト夫人が場にいる限り、レベル3以下のアンデットは戦闘で破壊されないしカード効果も受けないよ。私はこれでターンエンド、だって」
「俺のターン!永続魔法、ポジションチェンジを発動!このカードは1ターンに1度、俺のモンスターを隣のモンスターゾーンに移動させることができる………んだが、ここで再び乙女の効果だ!このカードの効果で乙女を対象にしたことで、デッキから2体目のブルーアイズを特殊召喚!」
再び乙女が天に祈りをささげ、2体目のドラゴンが急降下して乙女のそばに寄り添う。
「さあ、バトルを始めようぜ!ブルーアイズでワイト夫人に攻撃、滅びのバースト・ストリーム!」
青眼の白龍 攻3000→ワイト夫人 守2200(破壊)
「だけど、ワイト夫人は墓地でワイト扱いになるモンスター!ワイトキングの攻撃力はこれで4000!」
ワイトキング 攻3000→4000
「それがどうしたぁ!トラップ発動、破壊神の系譜!俺の場にいるレベル
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