ターン33 冥府の姫と『白き龍』
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備力を生かすべく守備表示で召喚されたのとは対照的に乙女は攻撃力0をさらしだしている。
「ん、ターンエンドだぜー。ほれ、逃げも隠れもしないからさっさとかかってこいよ」
夢想 LP4000 手札:4
モンスター:ワイト夫人(守)
魔法・罠:漆黒のトバリ
1(伏せ)
男 LP4000 手札:4
モンスター:青き眼の乙女(攻)
魔法・罠:1(伏せ)
「私のターン!」
夢想は考える。あのモンスターの効果は知らないが、攻撃力0を伏せカードもなしで立たせるということは何か裏があるに違いないと。ならばどうするか?よろしい、今この手札で出せる限りの最大火力で立ち向かい、中途半端な策なら力技で押し切れるくらいの攻撃力をぶつけてみよう。
「ドローフェイズ、漆黒のトバリの効果を発動。ドローカードが闇属性だった場合にそのカードを墓地に送ることで、さらにカードをドローできるんだって。私の引いたカードは闇属性、ワイトだから墓地に送ってもう1枚。次に引いたのはまたワイトメア、これも墓地に送ってもう1枚。次は竜骨鬼、これも墓地に送ってドロー。次はまたワイト、墓地に送ってドロー。次は……まあいいや、これでドローフェイズは終わり。メインフェイズまで移って魔法カード、死者蘇生を発動。墓地に送った竜骨鬼を蘇生するみたい」
地面から骨の腕がにょきっと生えてきて、地面を押さえつけるようにして体が出てくる。大きく裂けた口に胸の中心の赤く光るコアがトレードマークの夢想のメインアタッカーの1体、竜骨鬼である。
竜骨鬼 攻2400
「さらにワイトキングを召喚、この子の攻撃力は墓地のワイトの数によって1000ポイントずつアップするから、今の攻撃力は3000ね」
ワイトキング 攻3000
「ったく、エクストラなしでもほんっとよく回るよなぁ……いやになっちまう」
「バトル!まずは竜骨鬼で攻撃!」
攻撃の指令を受けた竜骨鬼が、口から火の玉を吹き出す。このモンスターはバトルした相手が戦士または魔法使い族だった時にその結果がどうあれ破壊することのできる能力を持っている。乙女がもし戦闘耐性のようなものを持っていても、効果破壊がそのあとに待ち構えているというわけだ。だが、そんな計算は大きく狂うことになる。迫る火の玉に対して乙女が天に祈りをささげると、上空から1体のドラゴンが急降下してきたのだ。
「へへっ、乙女の効果発動……っとくらあ。このカードが攻撃対象になったときに攻撃を無効にして表示形式を変更、さらにデッキか手札、あるいは墓地からコイツを特殊召喚だ。来な、青眼の白龍!!」
「ブ、
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