at NIGHT 7th
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どと呟く夏目。
相当マズイ状態だということは俺にだって簡単に分かる。今まで貯めてきた魔力を一気に消費する技。それはあまりにコストが高い。どう考えても本当の絶体絶命状態じゃないと使わないはずのものだ。
ブツブツと何かを呟いていた夏目だったが、何かに気づいたみたいだ。
「私、分かったかもしれない」
「何が?」
「内緒よ、それに確信はないし……」
「そっか……」
それなら追及はすまい。そんなことしたって意味がないしな。
「まあそんなわけで今日は解散しましょっか」
「おい……」
どんなノリだよ、軽すぎじゃねーか。結構シリアスな流れじゃなかったのか今。
でもよく夏目を見ると軽い表情をしているように見えるがよく見ると下唇を噛んでるのが分かった。
――――ああ、つまり俺がいたら困るってことね。
それならさっさと消えますよ。
「オーケー、また明日な、夏目」
「ええ」
「ところで一つだけ聞いていいか?」
「何かしら?」
俺は一呼吸おいてこう言った。
「この壊れた校舎、どうやって元に戻すんだ?」
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