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【ネタ】 戦記風伝説のプリンセスバトル (伝説のオウガバトル)
13 黒騎士と伝説 その二
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囲は彼自身を含めて魔属性の強い連中で固められているからだ。
それを見逃すデスティンではない。
「おおっ、このオレが負けるというのか……。
このオレが負ける……そんなバカなことがあってたまるか。むう……。
…らず、…必ず、オレは……貴様らを……地獄……へ…送って…や…る……」
ルーンアックスの一閃にてガレスが跡形もなく光にかえってゆく。
そのそれを見た帝国軍が動揺したのは言うまでも無い。
「黒騎士ガレスは新生ゼノビア王国大将軍、デスティン・ファローダが討ち取った!!
この戦、我らの勝利ぞ!!!」
そして、我々以上の戦場経験を持つデボネア将軍が見逃すはすがなかった。
崩れた帝国軍はアムドを囲む部隊を蹴散らして背後から襲ったアヴァロン騎士団と王国軍に寡兵ながらも包囲されてしまう。
その寡兵を私のスターティアラとノルン大神官のジハドの広域殲滅魔法が押さえ込む。
結果、帝国軍は降伏を含めて5000近い損害という大打撃を受けながら神聖都市ラゾンに撤退していったのである。
その後、神聖都市ラゾンと宗教都市ゲルゼにて篭っていた帝国軍だが、三日後には撤退の準備に入り、五日目には街に火を放って撤退していったのである。
「どういう事ですか?」
中心都市アムドの大神殿の会議室にて、帝国軍の撤退を確認した大神官ノルンの質問に私は無愛想な顔で答える。
その意味をいやというほど知っているからだ。
「兵を引いた理由なんて決まっているでしょ。
彼らはその力に驕って、やっちゃいけない最悪の選択を選らんじゃったのよ。
聖地アヴァロンの武力侵攻って大失態を」
前回の侵攻ですら、大神官フォーリス処刑という大失態をやらかして、帝国軍クレリック・プリースト層に動揺を走らせたのだ。
それをなんとか回復までもっていったのが、法王ノルンの大神官即位。
強弁に近いがこれによって薄皮一枚の正当性を確保していたのだ。
だが、今回のアヴァロン島侵攻でそのすら失った帝国に対して、聖地奪回運動なんてものまでやっているローディス教国が黙ってみている訳が無い。
大神官ノルンの顔も青ざめている。
私以上に、何が起こっているか感づいているのだろう。
気づいているのは私とノルン二人ぐらいなので、私はため息をついて帝国の中で何か起こっているか口に出す事にした。
「ローディス教国が動き出したのよ。
おそらく、第四次光焔十字軍が発動されるわ」
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