三日目 夜
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ら、あんたの作戦なんてしたくなかったのよ。こんな面倒な事せずに最初から普通に話しかければいいだけなのにね!」
女の方は腹立たしいと言わんばかりに頬杖を付き、男に怒鳴った。その一連のやり取りを見て、さっさと話を終わらせたい俺は用件を問い質した。
「ああ、わりぃな。俺はガンス・ロンゾ。職業は重戦士で、一応Bランク冒険者だ。で、そっちの」
「はいはい、あんたは黙ってて。私はシルフィ・ライズ、一応そっちのとパーティーを組んでいるの。ちなみに職業はシーフ、Cランク冒険者よ」
突然の自己紹介に俺は溜め息を吐くのをこらえ、口を開いた。
......俺が聞きたいのは用件であり、誰もお前達の紹介を聞きたい訳ではないんだが。
「ああ、それもそうだな」
「でも、自己紹介したんだから、あなたも最低限返してくれないかしら?礼には礼を返すのが基本よ」
ヤクモ・カゲヌマ、Eランク冒険者だ。これでいいかな?
「くっ、まぁいいわ。話っていうのは.....ほら、ガンス、リーダーなら貴方が言うべきでしょ?」
「俺が?」
「文句でも?」
シルフィのとげのある声に熊男は大きな体を縮めるようにして、頷いた。
(完全に尻に敷かれているな)
などとどうでもいい事を考えながら、男の言葉を待った。
話さないなら宿に戻らせてもらう。いいか?
「ああたくっ!分かったッ。率直に言わせてもらうぞ!」
どうでもいいが、さっさと話せ。
「俺達のパーティーに入らねぇか!?」
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