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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第42話 模擬戦での一幕
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今度は距離が近くなった影響で4発全て命中してしまった。
「ぐうっ………!!」
それでも歯を食いしばって耐えながら前へ進むティアナ。
これが逆になのはに不審感を持たせた。
(これは明らかにおかしい………こんなのティアナらしくない。それにこんなにティアナがボロボロになっていたら直ぐにでも駆けつけるであろうスバルに全く動きが無い。………一体何を考えてるのティアナ?)
スバルはウイングロードでなのはへの道を複数作った後、その場から全く動いていなかった。
「……何を考えているのか分からないけど………取り敢えず足を止めるよティアナ!」
「!?」
もう少しでクロスレンジの間合いに入りそうになったティアナになのはがバインドを掛け、ティアナの足を止めた。
「ティアナ、覚悟してね………ディバイン………」
「バスター!!!」
なのはが砲撃を放とうとした瞬間、真下から大きな声と共に強力な砲撃がなのはを襲った。
「なっ!?いつの間に!?」
慌てて真下にプロテクションを張る溜め、向きを変えるが………
「これが……狙いですなのはさん。行きます!!ファントムブレイザー!!」
横からティアナの渾身も砲撃もプラスされ、まるで十字架を描いているような光景が出来上がった。
「これなら………!!」
下から攻撃したスバルが拳を握りしめた。
「………なるほど、ティアナが囮になってその内にスバルを死角に移動させて私の動きが止まった瞬間に攻撃、それに続いてティアナも攻撃って作戦かな?」
「嘘………」
「効いてない………?」
「いや効いたよ。だけどね、もうティアナは気づいていると思うけど、この作戦は相手に深手を負わせるか倒し切るかしないと………こうなるんだよ」
バリアジェケットがボロボロになっているなのはは、淡々とそう告げ、ティアナに向かってレイジングハートを構え、砲撃を発射した。
「あぐっ!?」
何とか直撃こそならなかったが、動きが鈍く、完全に避けきれず左腕が巻き込まれた。
「ティア!!………えっ?」
助けに行こうとしたスバルだったが、なのはのバインドに捕まり動けなくなってしまった。
「ティア!!」
「ティアナ、チェックだよ」
撃ち返そうとしたのティアナにもバインドを掛け、近づいてティアナの額にレイジングハートを向けた。
「だけどその前に聞かせてもらうよ?今日は今までの復習で言ったよね?どうして身を削る作戦にしたの?」
「………私の実力を認めてもらうためです。なのはさん、私はホテルのあの事件で自分の力のなさを嫌という程痛感しました。あの場だってヴィータ副隊長が指揮を執って皆も動いていた。そしてそれは私よりも的確で正確だった………私から指揮能力を取れば
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