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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第42話 模擬戦での一幕
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その時まで無理して戦って来た負担が戦闘中に現れちゃって、しかもタイミング悪く、その時に当時未確認扱いだったガジェットに襲われて私は撃墜されたの」
「なのはさんが撃墜………!?」
「そんなに強かったんですか!?」
「ううん、いつもの私だったらあの当時でも問題なくやれたと思う。だけどそれまで私は碌にちゃんとした訓練もせずにPT事件、闇の書事件で戦ってきて、それに加えまだ安全性が確実に確認されていなかったカートリッジの乱用で私の体はかなり負担が溜まっていたの。そして更に上官の人の話を無視して任務に没頭していたのも原因の一つだね」

当時を思い出しながら語るなのは。その顔は少々青かった。

「これはバルトさんにちょこっと話しただけで未だにフェイトちゃん達みんなには話していないんだけど、お医者さんにもう空を飛べるどころか、歩く事も無理かもしれないと言われた時はもう自分が自分じゃなくなったみたいで、何だろうな………世界に色が無くなったみたいに感じたんだ。その恐怖は今でも覚えている………」
「「なのはさん………」」
「だけど私には支えてくれるみんながいたから今の自分があるの。だからね、私は教導官になった時から1つ決めている事があるの。………それはね、『何があっても壊れないようにする』まあ簡単に言えば怪我をしない、守りが強く粘り強い魔導師を育てるって決めてたんだ。だからね、私は今日みたいな自分を犠牲にするような戦い方は絶対に許せなかった」

「なのはさん………」
「………」

スバルが小さく名前を呼ぶが、ティアナは何も話さず、拳を握りしめているだけだった。

「だけどね、ティアナの思いももっと考えてあげるべきだった。………ううん、他のみんなもだね。私がどういった教導方針なのかも碌に話していなかったし、どう言う風に訓練を進めていくかも話してなければ教わる方は不安になるよね。………その件に関してはごめんねティアナ、私の配慮が足りなかった」
「い、いえ………そんな事は………」
「だからね、これからは定期的にミーティングを行うようにして、もし何か聞きたい事があったりしたら私に質問して。それにもっとこうしたい、こうなりたいとか要望もあったらそれもその時に話して。私もそれをふまえて訓練を考えていくから」

「はい」
「分かりました………」

「取りあえず話はこれで終わり。2人共何かある………?」

そう問いかけたが、2人は特に何も無かった。

「じゃあ解散。明日は訓練を始める前にミーティングをやるから。先ずはそこでみんなの訓練方針を説明するから………じゃあ今日はお疲れ様」

そう言ってなのはは先に部屋を出ていった。

「………ティア?」
「………私バカみたい。自分の劣等感で自分を見失って………そして好き勝手して、強くなれな
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