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正義と悪徳の狭間で
導入編
麻帆良編
導入編 6.5-M話 閑話 ルームメイトは武器商人
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ク1998型メタリックモデルを二挺、
加えて初期装着分とは別に弾倉を、通常型が10本に異空弾倉補助型が4本。
あと強化B2弾を、通常型Aグレードを2000発、Bグレードを500発、対召喚獣強化弾と対魔法障壁弾と対非実体霊専用弾を各300発だ」
「…本当にオートマチック1998型で良いのか?」
「ああ、偽装銃にそこまで威力は求めない」
よくわからないのだが、オートマチック1998型とやらがあまり威力の無いモデルなのだろうか?
「わかった、なら…
本体が35万×2、弾倉が7千×10と5万×4、弾が1万が3つに1万5千を7つの7万5千…全部で104万5千円だな。
一括払いならサービスして100万にしておく。これくらいなら今すぐでも用意できるがどうする?」
100万…強力な魔法符も買うなら数十万はするし、それくらいはするのは当然か。

「やはり、B2弾タイプは初期投資が凄まじいな…まあ、それだけの価値はあるがな」
龍宮さんがどこからともなくが札束を取り出す。
「ま、れっきとしたマジックアイテムだからな、その分弾代は安いだろ。10分程待ってろ、用意する」
そういって長谷川さんは自室を開錠し、中に入っていった。

「と、こんな具合だ。
あいつはなんだかんだで面倒見がいいからな、欲しいものがあればダメもとで聞いてみるといい」
「はぁ…それはそうと、長谷川さんは先ほどの注文分、全部持っているんですか?」
「ああ、あれくらいは序の口さ、あいつらの拠点は武器庫みたいなもんなんだ。
それに特別製の中距離転移ゲートも持ってるから限度はあるにせよ、その地域の共通倉庫から商品を引き出せる」

「待たせたな」
そんな話をしていると長谷川さんがトランクケースを持って戻ってきた。
長谷川さんがトランクケースを開けると中には金属製の玩具の銃のようなものが二挺、その弾倉が合計16本、1000発入りの弾が二つに色違いの500発入りが1つ、さらに色違いの300発入りが3つ入っていた。

「うん、確かに受け取った」
そういいながら龍宮はその武器弾薬を異空間に放り込んでいく。

こういった技術を使用する戦闘者は限られる。
私達剣士は『それが他愛のないもの』であるかのように認識阻害をかけて持ち運ぶ方がずっと楽だし、
それを取り出す瞬間の魔法秘匿やその維持にかかる魔力を考えると、予備弾薬や予備の武器を大量に使うものくらいしか使用しない。
まあ、詳しくはないが最近そういった魔力負担を軽減する術式が実用化されつつあるらしいので、そのうち広がっていくのだろう…私は即応性の問題で予備武器の携帯以上に使いたいとは思わないが。

「さて、桜咲も何か買うか?」
「いえ…私は特に…あ、魔法符のカタログや、陰陽術の呪符や式神作製用の紙や墨とかありますか?」
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