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ON The Way
第三章
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ある。相棒は今度はそれを言ってきた。
「金はないけれどな」
「ははは、そんなもんどうとでもなるぜ」
 俺は相棒のその言葉に笑って返した。
「稼いでな。どうとでもなるさ」
「そうさ」
「そうさ。それじゃあその金を手に入れにな」
「ニューヨークだな」
「このまま飛ばして」
 言いながら摩天楼を頭の中に浮かべる。そしてその中心にいるあのレディーも。
「自由の女神のスカートを翻してやるぜ」
「おう、このまま飛ばしてな」
「行くぜ」
 俺はさらにスピードを出した。荒野にはまだ先があって街も民家も何も見えない。けれど飛ばしていく。遥かな摩天楼に向かって。


On The Way   完


                2009・9・24

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