第三章
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初
ある。相棒は今度はそれを言ってきた。
「金はないけれどな」
「ははは、そんなもんどうとでもなるぜ」
俺は相棒のその言葉に笑って返した。
「稼いでな。どうとでもなるさ」
「そうさ」
「そうさ。それじゃあその金を手に入れにな」
「ニューヨークだな」
「このまま飛ばして」
言いながら摩天楼を頭の中に浮かべる。そしてその中心にいるあのレディーも。
「自由の女神のスカートを翻してやるぜ」
「おう、このまま飛ばしてな」
「行くぜ」
俺はさらにスピードを出した。荒野にはまだ先があって街も民家も何も見えない。けれど飛ばしていく。遥かな摩天楼に向かって。
On The Way 完
2009・9・24
[8]前話 [9]前 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ