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ヘタリア大帝国
TURN116 カテーリンの資質その五
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 ソビエトが枢軸側と講和し彼等に参加したことは瞬く間に全人類に伝わった、無論これはエイリスでもである。
 相変わらずの貴族ばかりの議会はともかくだ、王室と国家達はこの事態に暗い顔になっていた。
 イギリスはその深刻な顔でだ、こうセーラ達に言った。
「すげえまずいな、今は」
「はい、ソビエトまで枢軸側に入るとなると」
 それならだとだ、セーラもイギリスに応える。
「戦力がさらに強化されます」
「尋常なものじゃねえな」
「ドクツが参加してからの連合国はソビエトの軍事力はまさに主力でした」
 彼等の中の主力だったというのだ。
「そのソビエト軍が枢軸側に加わったとなると」
「こっちの主力がなくなっただけじゃなくてな」
「さらに強大になってしまいました」
 連合軍にとっては最悪の事態に他ならなかった、セーラの顔も憂いに満ちている。
「それに対して我々は」
「イタリンは置いておいてな」
 イギリスはここでも彼等のことは戦力とは思っていない。
「ドクツがな」
「絶対に信用出来ないわよ、あの総統」
 マリーはイギリスとセーラにこう断言した。
「ソビエトとの戦いも途中で帰ったし」
「はい、あの総統を信頼することは危険です」
 このことはイギリス妹も言う。
「日々の行動にも謎が多いです」
「そうよね、あの人得体が知れないのよね」
 マリーもこのことを察して今話すのだ。
「だからね、絶対に信じられないわよ」
「実質戦力は我々だけですね」
 ロレンスがここで言った。
「本土とアフリカの戦力だけでどう戦うかです」
「まず南アフリカ、スエズ、北アフリカの守りを固めましょう
 モンゴメリーがセーラに進言した。
「そしていざという時は」
「いえ、それはまだよ」
 エルザはモンゴメリーの言葉を今はここで止めた、
「まだだから」
「そうですか」
「ええ、そういうことでね」
「はい、わかりました」
 こう話してだ、エルザはモンゴメリーを止めてからあらためてセーラに話した。
「ドクツは信頼しない、そしてね」
「そしてですね」
「オフランスだけれど」
 問題はこの国だというのだ、不戦を貫いているだ。
「まだマジノ線に頼っているから」
「そうですね、一度破られているというのに」
「あの国はわかってないから」
「では今のうちに」
「そう、使者を送ってね」
 それでだというのだ。
「あの国と軍事条約を結んで」
「無理にでもですね」
「そう、備えましょう」
「では私が行きます」
 セーラは自分から申し出た。
「オフランス国王に直談判します」
「俺も行く、女王さん一人で行かせられないからな」
 イギリスは自らボディーガードを申し出た。
「わかったな」
「あの、ですが」
「いいってことよ、女王
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