『第八話』
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反応して高町は前を向く。そこには魔物が高町に体当たりをしようとしていたところだった
[『プロテクション』]
魔物の体当たりが高町にぶつかる寸前、女性の機械音声と共に高町の周りに桜色の障壁が張られ魔物は弾かれた
おそらく今の障壁は高町の持っている杖型のデバイスが張ったのだろう
が、今はそんなことどうでもいい。他に問題があるのだ
「フェレットが……喋っているだと………」
[いや、気にするとこそこか?]
「だって、あのフェレット喋ったんだぞ?気になるだろ」
[状況見て訳ありの魔法関係者、もしくは使い魔だろ]
それもそうか。ソウルの一言でフェレットへの興味が一気に失せた
[それより、助けないのか?]
「今回だけ助けるか、初心者みたいだしな」
ソウルの質問にそう答え、正体がばれない様にフードをしっかりと被る
「『スモークシューター』」
魔物の足元に向かい魔力弾を放つ
足元に命中した魔力弾は小爆発を起こし大量の煙幕が広がり辺り一面を煙で包み込んだ
『スモークシューター』は見たとおりただの煙幕弾だ
これは一発で半径5mに煙幕が広がる
煙幕で魔物が包まれた瞬間物陰から飛び出し高町とフェレットを抱きかかえ魔物と50m程距離をとる
「え、あれ?え??」
「あ、あなたはどなたですか!?」
いきなり現れたことに高町は混乱し、フェレットは驚きながらも何者かを問いかけてくる
俺はフェレットの問いに
「通りすがりの死神だ。それよりもあれはなんだ?フェレット、お前はあれが何か知っているようだが?」
「はい。あれは忌まわしい力によって生み出された思念体。あれを封じるにはその杖で封印して元の姿に戻さなければならないんです!」
フェレットは高町の持つ杖を指差しながら言う
「なるほどな。ならそこのお前」
「は、はい!」
「そのフェレットから封印の仕方を教えてもらえ。俺はアイツを出迎えなければならないからな」
前を向くとその場には魔物は煙幕を抜け出し目の前まで来ていた
大鎌の刃を漆黒の魔力刃が覆う
「一撃で決めてやる」
大鎌を構え
「『闇黒狩り』」
振りおろした
魔物の動きが止まる
そして、魔物は倒れた
真っ二つとなって
「これで大丈夫だろ……今だ!」
「はい!」
俺の声に答え高町は杖を構える
「リリカルマジカル…封印すべきは忌まわしき器!ジュエルシード!」
[『シーリングモード セットアップ』]
杖の先端部分が変形し、桜色の光のリボン
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