第一章
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た。それどころか何をすればいいか迷っていたところだ。それでこの髭の提案は正直なところ有り難かった。
「じゃあ行くか」
「よし、それじゃあ七人全員賛成だな」
「決まりだな」
髭だけでなくリーダーも言ってきた。
「じゃあ行くか、早速な」
「晩飯どうする?」
ノッポがそのことを尋ねてきた。
「バイクで行くのはいいとしてよ」
「何処かでラーメンでも食べる?」
「あそこでさ」
白と細目はラーメンがどうかと言ってきた。これもいつもの流れで僕達の行きつけの店があった。そこのラーメンがこれまた絶品なのだ。九州らしくて豚骨がよかった。
「それならいいじゃない」
「あとお腹空いた時に適当にハンバーガーでも買って」
「そうだね」
弟が二人の言葉に賛成した。実はこの三人は七人の間では年少組だった。それで僕を含めて残ってる四人が年長組だった。けれど僕達の間じゃ歳は全く意味がなかった。本当に仲間同士だった。
「じゃあそれで行こうよ」
「そうだな。いつも通りな」
僕もまたここで言った。
「それで行くか」
こうして僕達の今日が決まった。教会の礼拝堂を出てそのまま前に止めてあるそれぞれのバイクに乗った。そうしてそれからあちこち回った。夜でも構わずそこら中を走り回って。気付けばもう朝になっていた。辿り着いたのは街外れの駅、随分と古いこれまた今にも朽ちてしまいそうな駅だった。
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