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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
百四十一話:古代魔法の復活
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ヘンリーが庇ってくれたから。ヘンリーこそ、大丈夫?どこか痛いところ、無い?」
「……頭は、痛むが。打ったからとか、そういうんじゃなさそうな……」
「……頭は、私も痛い。……さっきの爆発の影響かな?先生は、大丈夫かな」

 ヘンリーの腕の中から離れて起き上がり、先生の姿を探します。

「……先生!大丈夫ですか?しっかりしてください!」

 派手に吹き飛んで倒れた先生を見付けて駆け寄り、抱き起こします。

「……おい!!ドーラ!!」

 置き去りにしてきたヘンリーが、なんか叫んでますが。
 お互い無事だったんだし、今は先生の安否を確認しないと!

 ヘンリーに庇われた私と違ってまともに吹っ飛んでたし、受け身も取れなさそうだしお年寄りで体力も無いだろうし。
 打ち所が悪かったらと思うと下手に揺さぶったりもできないので、あくまでそっと抱え起こしながら、念のため回復魔法もかけてみると。

「…………うう…………な、なんじゃ?天使か、女神か?とうとう、お迎えが……」
「先生!気が付いたんですね!良かった、痛むところはありませんか?私が、わかりますか?」
「うう……無念じゃ……。志半ばにして……。女神様、どうか、後生じゃから……。今しばらく、この老体に猶予を……」

 焦点は合っていて間違い無く私を見ているのに、なんだかおかしなことを口走っています。

「先生!大丈夫ですから!ちゃんと生きてますから、しっかりしてください!」
「うう、女神様……。そのような気休めは、結構ですじゃ……。この天上の至福に包み込まれるような幸福感、わしは間違い無く天に召されたに違い無く……」
「先生?やっぱり、頭を打ったんですね?なんてこと、人類の宝である先生の天才的な頭脳が!!……でも大丈夫です、私がちゃんと」
「いい加減にしろ」

 先生の頭を抱え込んで決意を固める私の腕の中から、ヘンリーがベネット先生を奪い取ります。

「ヘンリー!!そんなに乱暴にしないで!!先生は、頭を」
「打ってねえから。先生、俺がわかりますか?」
「む?そなたは。我が助手の助手ではないか。なんじゃ、わしはまだ生きておったのか。はて、ならば先程の」
「大丈夫ですから。何でも無いので、それは忘れてください。そんなことより、これで古代の魔法は復活したんですか?」
「む、そうじゃ!」

 私に代わってヘンリーが声をかけた途端、ベネット先生がしっかりと受け答えを始め、思い出したように立ち上がります。

 あれ、頭は?
 人類の宝は、無事だったの?

 なんだ、良かった。
 無事じゃなさそうだったから、しっかりと介護して回復して頂くつもりだったけど、杞憂だったのか。

 ほっと胸を撫で下ろす私の前で、先生が高らかに宣言します。

「我が
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