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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
百四十一話:古代魔法の復活
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いたほうがいいでしょう!

 最初の挨拶が聞こえていたかもわからないので、改めて二階に向けて挨拶込みで呼びかけます。

「おはようございます、先生!お目覚めですね!よろしければ、身支度のお手伝いに参りますが!」

 失礼の無いように急き立てる意味も込めて、提案してみますが。

「や、やめんか!男が寝ておる寝室に、若い娘が気軽に入ってくるものでは無い!すぐ降りるゆえ、おとなしく待っておれ!」

 また慌てたような声がして、あっさり断られました。

 ほとんど毎日のように男と同じ部屋で寝起きしてる身として、そんなの今さらなんですが。

「わかりました!それでは、お待ちしてます!」

 すぐ降りてきてくれるというのに逆らう意味も無いので、言われた通りにおとなしく待つことにします。


 部屋の中の邪魔にならない場所に、持ち帰ったルラムーン草の入ったカゴを並べて置いていると、言葉通りにベネット先生がすぐに降りてきてくれました。

「どれ、ルラムーン草は。…………これは。このカゴの中の、全部がそうかの?……また、随分と多いの」
「はい!可能な限り全ての魔法適性を身に付けたいので!仲間たちの協力を得て、頑張って採ってきました!」
「なんと!?全ての魔法適性とは、それはまた……。……まあ、その話は後じゃ。……それにしても、それでも少しばかり、……多いのでは無いかの?」
「はい!少し張り切りすぎてしまって、全部で百二十四個あります!残った分は、先生の研究にお使い頂ければと!」
「……有り難くはあるのじゃがの。我が助手よ、そなたは少しばかり、限度と言うものを知ったほうが良いの」
「はい!肝に命じます!」

 また微妙な顔をしたベネット先生にありがたいお説教を頂戴したのち、先生が端数でバラにしておいたルラムーン草の中から一つ抜き取り、部屋の中央の大きなツボに向かいます。

「では、我が助手よ。着いて参れ」
「はい!」

 いい返事で後に続く私に頷き返し、ベネット先生がヘンリーに目をやります。

「そちらのそなた。そなたも、魔力はあるのかの?」
「はい。可能なら俺も一緒に、適性を身に付けさせて頂ければと」
「うむ。我が助手の助手として協力したようじゃしの、わしの手間も変わらぬゆえ問題無い。ならばそなたも、着いて来るが良い」
「はい。ありがとうございます」

 ……やっぱりヘンリーも、適性を身に付けるのか。

 うん、まあ、途中まででも一緒に旅する仲間としては、できることは増やしておいてくれたほうがありがたいしね。
 ヘンリーのその後の人生においても、付けられるものなら付けておいたほうがいいだろうしね。
 一緒に作業しておいて私だけ身に付けるのも気が引けるし、本人がそうしたいなら、私が口を出すこ
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