月光校庭のエクスカリバー
第38話
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ギア!」
「『Explosion!!』」
イッセーが倍加の維持に入ったということは攻めに転じる気のようだ。
まぁ、顔を見る限り何をするつもりなのかバレバレだが。
「剥ぎ取り御免!」
「卑猥な!」
イッセーの突進を紫藤は全力で回避する。
ひどい構図だ。変質者が女性を追い回してるようにしか見えない。
そして徐々にイッセーの動きが洗礼されていっている。
「イッセー君がいつも以上にいい動きをしますわね」
「・・・ドスケベ根性が身体能力を底上げするなんて」
「・・・はぁ」
悲しくなってくる。
祐斗のシリアス感をこいつに分けてくれないだろうか。あっちとこっちの空気の差がありすぎるんだが。
「まだまだ!」
「な!?私の動きに追い付いたの!?」
とうとう変質者が紫藤を追い詰めたようだ。
イッセーは三世ダイブの如く紫藤に触れようと飛び込む。
だが咄嗟にしゃがむことで紫藤は回避に成功した。
だが問題はここから。
紫藤の上を通りすぎそのまま直進するイッセー。未だ空中で動けないため、方向転換はできない。
そしてそのイッセーの飛んで行った先にはアーシアと小猫が居た。
イッセーの両手にはドレスブレイクを狙って魔力が込められている。
そしてイッセーの両手は二人に触れて、結果
ババッ!
二人の服は弾け飛んだ。
「いや!」
アーシアは身を屈めて体を隠す。
そして小猫は、全身から殺気を放ちこぶしを震わせていた。
「い、いや!これはその、事故だ!イリナが避けるからさ!それに小ぶりなおっぱいも需要はあるよ!って何言ってんだ俺は!別に二人を狙ったわけじゃないから!でも、ありがとうございます!お礼はいって―――」
「・・・このドスケベ!」
ドスッ!
小猫の一撃がきれいに腹部に決まり、イッセーがこっちに飛んで来た。
うん、ちょうどいいな。
「この大馬鹿野郎!」
向かってきたイッセーを蹴り返す。
顔面には入ったが、身体強化もしていないただの蹴りだ。そこまでのダメージにはならないだろう。
「イッセー君、生きてる?これは卑猥な技を開発した天罰だと思うの。これに懲りたらこの技は封印すること」
「・・・嫌だ。・・・全くない魔力の才能を全てつぎ込んで開発した技だぞ。もっともっと服を弾け飛ばすんだ!そして・・・」
よろよろと立ちあがり宣言する。
「いつか見ただけで服を弾け飛ばす技に昇華させるんだ!」
「やめろ!」
本格的にどうしようも無くなってきた。
近々マジで説教してやろうか。体罰担当に小猫にも協力してもらおう。
「主よ!この罪深い変態を断罪する力を下さい!」
紫藤は上段から攻撃するために突っ込んだ。
それに合わせてイッセーが足払いをしたが軽くジャンプすることで躱す。
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