第一部・トラブルを解決する幼女
アルミラージの恩返し
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す。優しい子です。
一期一会、出会いって素晴らしいと思います。
「じゃあね、アルミラージちゃん。元気でね。」
「ピス。キュウ。プスプスキュウッ!」
そう鳴いて、アルミラージちゃんは入り口の方へ入って帰って行きました。
さあ、ビアンお兄さんとの約束なので、薬師さんを見つけましょう。
…ビアンお兄さん。
ビアンお兄さん、大丈夫でしょうか。
考えたら、ものすごく心配になってきました。
…一回、戻りましょう。
衝動に身を任せて2階に上がってすぐの場所に戻ると、そこには岩に体をもたれさせてぐったりと倒れたビアンお兄さんがいました。
「ビアンお兄さん!大丈夫ですか!?」
「…あ、…リー…ア。…お前こそ、大丈夫…か?」
「大丈夫じゃないのはビアンお兄さんですよ!そんな途切れ途切れに喋ってるくらいなんだから!」
「ああ、そうだな…でもまあ…大丈夫…薬師は…見つかった…のか?」
「あ…いえ、まだです。ちょっと黙ってください、今すぐ治しますから…!?」
薬草が…ない。
さっきのアルミラージちゃんに使った分で最後だったんだ!
…どう、しよう。
「キュウウウウ!」
「え!?」
声を上げて、向こうから走ってきたのは。
住処に帰ったはずの、アルミラージちゃんでした。
「アルミラージちゃん!どうしたの!?」
「キュウ!ピキュウ!」
アルミラージちゃんは、後ろ足で背中を指しました。
そこにいたのは、シルフさんやサラマンダーさんと同じ、精霊さんでした。
『初めまして。私、フィルと申します。癒しの精霊です。この方は、自分はもう魔法の使い方が分からないから私はあなたと行ってほしい、と言っています。』
「え?アルミラージちゃん、いいの?」
「キュー!」
いいと言っているみたいです。
それから、私達は。
フィルさんの教えで、ホイミの詠唱を覚え。
ビアンお兄さんにホイミをかけ。
とりあえずサンタローズに帰るという提案を「大丈夫」と意地を張って断るビアンお兄さんとフィルさんと。
無事に、次の階に進むことが出来たのでした。
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