六幕 張子のトリコロジー
3幕
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けはユリウスを睨み据えながら、エルの肩を後ろから掴んで引き寄せた。
一触即発の空気を壊したのは、剣呑な女の声。
「騒がしいわね。親子ゲンカなら余所でやって」
「ミ…っ」
「『ミラぁ』!!」
「……あなた、誰? 馴れ馴れしく呼び捨てにしないで」
言い捨て、女は彼らの間を通り抜けようとした。
ちょうど女がフェイたちの間を抜けようとした時、グゥ〜とルルの腹が鳴った。
女は、先の険しさが嘘のような優しい表情で片膝を突いた。
「お腹がすいてるの? おいで。何か食べさせてあげる」
歩き出した彼女にルルは上機嫌で付いて行く。フェイもエルもはっとし、姉妹でルルを追いかけた。
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