バトル・オブ・フェアリーテイル編
その男、ラクサス
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何のイジメだ?あ?」
突然後ろから聞こえてきた声に振りかえる。
そこにいたのは、金髪に豹柄のような模様のシャツ、コートに腕を通さず肩にかけた男。
「ラクサス!?」
妖精の尻尾最強の男候補の1人、ラクサスだった。
「なるほど・・・こいつ等が俺のギルドに上等かましてくれたガキ共か。ジジィの奴・・・またやられねぇ為に仲間にしやがったのか?」
そう言いながら、ラクサスはづかづかとガジルに歩み寄る。
「そんなんだからなめられんだよ、クソが」
そう言い放つ顔は、怒りに染まっていた。
「っ離れろシュラン!」
「きゃあ!」
ラクサスから放たれるただならぬ殺気を感じたガジルは、シュランを突き飛ばす。
突き飛ばされたシュランはゴロゴロと地面を転がり、メイド服の真っ白なエプロンは茶色くなっていた。
「ぐああああっ!」
直後、ガジルに激しい雷が落とされる。
「テメェのせいで・・・」
「ぐああああ!」
ラクサスは怒りをガジルに向け、更に雷を放っていく。
その光景にジェットやドロイでさえ恐怖に似た感情を抱いた。
「よ・・・よせよラクサス!やりすぎだっ!」
ジェットが静止の言葉を掛けるが、ラクサスは止まらない。
「いくらラクサスが強ェからって・・・こうも一方的なものなのか・・・」
「違います」
ドロイの震える呟きを、シュランが即否定した。
シャドウ・ギアの3人の目がシュランに向かう。
「オ、オイ!ガジルを助けねーのかよ!」
「そのような命令は受けていません」
「命令どうこうの話じゃねーだろ!お前・・・」
ジェットが言いかけ、止まった。
シュランはぎゅっとワンピースのスカート部分を掴み、耐えるような表情を浮かべている。
「私が受けたのは・・・『手を出すな』という命令だけ。ガジル様がそれを撤回し、別の命令を出すまで、私はこの命令を受け続けるだけです」
その言葉に、3人はようやく気付いた。
何故ガジルが手を出さず、防御もせず、ただ攻撃を受けていたのか。
「ま、まさかガジルの奴、初めから・・・」
「私達の仲間って認めてほしいから、手を出さずに耐えようと・・・」
ジェットとレビィが呟く。
「う・・・うう・・・」
ラクサスの怒りを表すかのように強力で激しい雷を喰らったガジルは、地面に倒れる。
「テメェのせいで俺達はなめられてんだァ!死んでワビろやオオ!?妖精の尻尾に逆らう奴は全員殺してやるァァ!」
しかしラクサスはそんな状態のガジルを見ても攻撃を止めず、雷を纏った足でガジルを何度も踏みつける。
「やめろラクサス!もういい!」
見かねたジェットがもう1
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