バトル・オブ・フェアリーテイル編
その男、ラクサス
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のスカートのワンピースを着た少女となったヴィーテルシアは、自分の背にティアを乗せ、軽い足取りで家へと帰っていく。
「ティア!一緒に仕事ーーー!」
ルーシィの叫びだけが、そこに残った。
ガジルとシュランは、マグノリアの広場にいた。
仕事に行く予定だったのだが、呼び出されたのだ。
「こんな所に呼び出して何のつもりよォ。俺達ぁこれから仕事なんだヨ」
ガジルは自分達を呼び出した張本人、前に立つジェットとドロイを見つめ、そう言った。
「仕事だァ?ギルドを壊した張本人2人が何言ってんの?」
「仕事ならどのギルドでもいいだろーが!空気読めねぇのか?」
苛立たしげにジェットとドロイが言う。
彼らにはギルドを壊された、という事と、もう1つあるのだ。
「器の小さい奴等だねぇ。過去の事をネチネチ・・・ギヒヒ」
「かつて破壊したギルドに破壊者は加入禁止等という人種差別的法律は存在致しませんわ」
その2人の言葉に対し、ガジルは挑発的に笑い、シュランはやはり淡々と告げる。
「やめようよ・・・ジェット、ドロイ・・・私・・・あんなのもう、全然気にしてないよ」
あんなの・・・それは、妖精の尻尾と幽鬼の支配者の抗争の際。
チーム、シャドウ・ギアの3人は、ガジルとシュランの強襲を受けたのだった。
「俺達のケジメだよ」
「やられたままじゃ、妖精の尻尾の名折れだ」
「フン」
笑みを崩さず、ガジルが鼻で笑う。
「余裕かましてられんのも今のウチだぜ!」
そう言うと同時にジェットは自身の魔法、神速で素早く動き、ガジルに拳を決める。
「くっ」
ガジルは何の抵抗もせず、それを受ける。
「秘種!」
その間にドロイは肩から下げた容器から種を辺りに巻く。
その種はドロイの魔法、植物によって急速に成長した。
「ナックルプラント!」
「うぐっ」
「うあっ」
急速に成長した植物は先端が拳のようになっており、その拳がガジルとシュランを殴る。
「隼天翔!」
「ぎっ」
「ガジル様!」
ドロイの攻撃に続き、畳み掛けるようにジェットの超高速飛び蹴りがガジルに決まる。
が、またしてもガジルは何の抵抗もなくそれらを喰らい、吹き飛ばされた。
「大丈夫ですか!?」
それを見たシュランは慌ててガジルに駆け寄る。
「おいコラ・・・何のマネだ」
「テメェの力はそんなモンじゃねぇだろ」
こっちに全く手を出さず、防御態勢すらも取らないガジルを睨みつけるジェットとドロイ。
すると、そこに足音が近づいて来た。
「これは
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