暁 〜小説投稿サイト〜
Element Magic Trinity
バトル・オブ・フェアリーテイル編
その男、ラクサス
[4/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
の2人はファントム時代も一緒にいた。
何か理由があるのだろうが、誰も理由を聞いていない。

「テメェにゃ関係ねぇだろ。はりつけんぞ、バニーガールさんよォ。行くぞシュラン」
「はい」

ガジルはその理由を答えず、理由とは別の言葉を残して立ち去る。
その後をシュランが追い、2人は仕事へと向かっていった。

「キィー!くやし〜!」

ガジルの態度にルーシィは地団駄を踏む。
そんな様子を柱の陰から見るメンバーが3人。

「調子コキやがって、あのヤロォ」
「気に入らねぇ」
「やっぱコワイな〜、ルーちゃんとシュランってスゴイ・・・」

チーム、シャドウ・ギア。
ジェットとドロイは苛立たしげに呟き、レビィは体を震わせる。

「ねぇねぇナツってばぁ!アイツに何か言ってやって!」

がくんがくんと未だに調子の悪いナツを揺らしながら叫ぶルーシィ。
揺らされながら、ナツは鼻を動かす。

「お前、ワキの下くせぇぞ」
「サイテー!」

ナツの失礼な発言に、ルーシィは容赦なく顔面を殴る。

「やっぱ帰ろ・・・調子悪ィ・・・」
「あい」
「待ってー仕事行こーよ!家賃払えないんだってばー!」
「お・・・おお・・・」

歩くのすらやっとなほどに調子の悪いナツが帰ろうとするのを、家賃が払えないルーシィは止めるべく、ナツのマフラーを引っ張る。

「きゃっ!」
「ぐもぉ!」

すると、するりとナツのマフラーが外れ、ナツは背中が床に直撃し、ルーシィは尻餅をついた。

「んじゃなルーシィ・・・」
「今日はもう寝た方がいいよ」
「うん」
「うわーん!」

が、ナツは何事も無かったかのように、やはりフラフラと歩きながらハッピーと帰って行った。

「ティア。お前も帰った方がいい」
「・・・そうね。帰りましょうか」
「待ってよティア!ねぇっ、仕事!家賃が払えないの!」

ヴィーテルシアに言われ、ティアもフラフラと立ち上がる。
そんなティアに声を掛けると、気分が悪いからかいつも以上の冷たさで睨まれた。

「アンタの目は節穴?こっちは気分が・・・悪いのよ。他人の家賃の為に・・・どうしてこんな状態で仕事なんか行かなきゃいけないの・・・てか、アンタだって魔導士なんだから、仕事の1つや2つ1人でこなしなさい。いつも人に頼ってばかりいるから・・・こういう時困るのよ・・・」

頭痛がするのか頭を押さえながら、ティアは途切れ途切れに呟く。

「フラフラしているぞ、ティア。乗れ」
「・・・悪いわね」
「気にするな」

ナツ同様、歩くのすらやっとなティアを心配するヴィーテルシアは、先にギルドを出る。
そして自分の魔法を使い、姿を狼から人間へと変えた。
銀髪を後ろで1本の三つ編みにし、花弁のような形
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ