バトル・オブ・フェアリーテイル編
その男、ラクサス
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の2人はファントム時代も一緒にいた。
何か理由があるのだろうが、誰も理由を聞いていない。
「テメェにゃ関係ねぇだろ。はりつけんぞ、バニーガールさんよォ。行くぞシュラン」
「はい」
ガジルはその理由を答えず、理由とは別の言葉を残して立ち去る。
その後をシュランが追い、2人は仕事へと向かっていった。
「キィー!くやし〜!」
ガジルの態度にルーシィは地団駄を踏む。
そんな様子を柱の陰から見るメンバーが3人。
「調子コキやがって、あのヤロォ」
「気に入らねぇ」
「やっぱコワイな〜、ルーちゃんとシュランってスゴイ・・・」
チーム、シャドウ・ギア。
ジェットとドロイは苛立たしげに呟き、レビィは体を震わせる。
「ねぇねぇナツってばぁ!アイツに何か言ってやって!」
がくんがくんと未だに調子の悪いナツを揺らしながら叫ぶルーシィ。
揺らされながら、ナツは鼻を動かす。
「お前、ワキの下くせぇぞ」
「サイテー!」
ナツの失礼な発言に、ルーシィは容赦なく顔面を殴る。
「やっぱ帰ろ・・・調子悪ィ・・・」
「あい」
「待ってー仕事行こーよ!家賃払えないんだってばー!」
「お・・・おお・・・」
歩くのすらやっとなほどに調子の悪いナツが帰ろうとするのを、家賃が払えないルーシィは止めるべく、ナツのマフラーを引っ張る。
「きゃっ!」
「ぐもぉ!」
すると、するりとナツのマフラーが外れ、ナツは背中が床に直撃し、ルーシィは尻餅をついた。
「んじゃなルーシィ・・・」
「今日はもう寝た方がいいよ」
「うん」
「うわーん!」
が、ナツは何事も無かったかのように、やはりフラフラと歩きながらハッピーと帰って行った。
「ティア。お前も帰った方がいい」
「・・・そうね。帰りましょうか」
「待ってよティア!ねぇっ、仕事!家賃が払えないの!」
ヴィーテルシアに言われ、ティアもフラフラと立ち上がる。
そんなティアに声を掛けると、気分が悪いからかいつも以上の冷たさで睨まれた。
「アンタの目は節穴?こっちは気分が・・・悪いのよ。他人の家賃の為に・・・どうしてこんな状態で仕事なんか行かなきゃいけないの・・・てか、アンタだって魔導士なんだから、仕事の1つや2つ1人でこなしなさい。いつも人に頼ってばかりいるから・・・こういう時困るのよ・・・」
頭痛がするのか頭を押さえながら、ティアは途切れ途切れに呟く。
「フラフラしているぞ、ティア。乗れ」
「・・・悪いわね」
「気にするな」
ナツ同様、歩くのすらやっとなティアを心配するヴィーテルシアは、先にギルドを出る。
そして自分の魔法を使い、姿を狼から人間へと変えた。
銀髪を後ろで1本の三つ編みにし、花弁のような形
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