暁 〜小説投稿サイト〜
Element Magic Trinity
バトル・オブ・フェアリーテイル編
その男、ラクサス
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いた。
そしてこんな時こそやって来そうなルーはというと。

『ルー?アイツならまた腹痛起こして家にいるぞ』
『あら・・・』

腹痛を起こし、そもそもギルドに来ていなかった。

「ナツとティアがいるだろ?」
「はぁー・・・見てあれ」

ナブの問いに溜息をつきながらルーシィが指さす。
その先には、今名前が挙がった2人がいるのだが・・・。

「ナツ!ホラ・・・火だよ。食べて」
「食欲ねぇ」
「ティア。お前の好物のリンゴだ。ほら、食え」
「悪いけど・・・今は食べる気にはならないわ・・・」

よく食べるナツが火を見ても食べようとせずにボーっとしており、その隣に座るティアも、テーブルに突っ伏していつもの鋭さを失っていた。

「どーしちまったんだあの2人!」

ボーっとする所を見た事が無いような性格の2人の姿に、ナブは驚愕する。

「今頃になってエーテリオンを食べちゃったり吸収したりした副作用でも出てるのかしら」

ルーシィがそう言う間にも、ナツはくらくらと体を揺らした後、バタンと後ろに倒れてしまった。

「ありゃあ当分仕事はムリそうだな」
「でもねっ!何か仕事行かないと、今月の家賃払えないよォ〜。ナブ手伝って!」
「俺はやめとくよ。自分にしか出来ねぇ仕事をずっと探してんだ」
「何それ・・・」

ナブのよく解らない言葉に呆れながら、ルーシィは再び仕事を探していく。

「『魔物退治』・・・なんかできる訳ないし・・・『深海の宝探し』・・・も、あたし1人じゃな〜」

ルーシィに討伐系の依頼は難しい。
いつもなら困ったらとりあえず相手をぶん殴るタイプのナツ達がいるからまだ大丈夫だが、今回はそれがないのだ。

「ん?『子供向け魔法教室の先生募集』!?これなら!」

漸く自分にも出来そうな依頼を見つけ、その依頼書に手を伸ばす。
が、横からその依頼書を取る腕が伸び、ルーシィより早く取っていってしまった。
ピタッとルーシィの動きが止まり、その依頼書を取ったガジルに目を向ける。

「ちょっと!それ、あたしが見つけた・・・」
「早いモン勝ちだろ?」
「つーかアンタ、こんな仕事できんの!?」

まぁ、ルーシィのいう事も解る。
ガジルは顔が強面というか、少し怖い。
子供向け魔法教室には向かないだろう。

「どんな仕事やろうが俺の勝手だろーが。それに、こういうのはアイツの得意分野なんだよ」

そう言って、ガジルは視線をギルド入り口辺りに向ける。
ルーシィもそっちを見ると、いつもと変わらない膝丈のメイド服を纏ったシュランがいた。

「あの子、いつもメイド服よね・・・そういえば、アンタ達っていつも一緒にいるけど、どうして?」

元ギルドが同じだから、とも考えられるが、そういえばこ
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