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ジェイルハウス=ラブ
第一章
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アゲでも何でもやった。悪いとはずっと思ってはいなかった。俺は今までこうして生きてきた。そしてずっとこうやって一人で生きていくものだと思っていた。そうしたもんだと思っていた。それが間違っているんだったら証明してみせろと思っていた。
 そうした日々だった。金はあった。だがそれだけだ。汚い金だ。それで生きてきた。職場でも俺は一人だった。そしてそれは死ぬまでそうだと思っていた。少なくとも俺はそれでよかった。死ぬ時もどうせろくなもんじゃねえだろうと考えていた。俺みたいな奴にはそれが相応しいと思っていた。あの時までは。

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