反董卓の章
第17話 「敵は……倒す」
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々の蛇矛が、並み居るとーたく軍を吹き飛ばすのだ!
敵の数は多いけど、それほど強くはないのだ!
むしろ鈴々達に比べれば、へっぽこぷーな程度なのだ!
「みんな! いつも走り回っている量に比べれば全然足りないのだ! 自慢の足でどーんとぶつかっていけば、がいしゅーいっしょくなのだ!」
「「「 応っ! 」」」
鈴々の声に、皆は走る勢いを更に速めて敵にぶつかる。
その勢いだけで、まるで薄い木の板みたいにとーたく軍は弾かれていくのだ。
「ぐはっ!」
「ガッ!?」
「ひええ……ゴッハッ!」
鈴々が鍛えた第二軍は、固まるように一丸となって相手へとぶつかるのだ。
相手はその勢いに弾かれるように天に舞うか、地面に叩きつけられていくのだ。
「張飛様! 袁術軍から逃げてくる味方もたまに弾いちゃっていますがよろしいのでしょうか!?」
「あんまりよくはないのだ! でも、孫策のおねーちゃんみたいに陣をかき乱されるわけにもいかないのだ! なるべく避けるようにして、あとは声を張り上げて寄せ付けないようにするのだ!」
「「「オオオオオオオオッ! 」」」
にゃ!
うちの軍に近寄るのは、豚だろうが牛だろうが全部弾き飛ばすのだ!
「で、でんれ……ぐはっ!」
「あ、その人はうちの軍の伝令なのだ! それを弾いちゃダメなのだ!」
近寄るもの皆弾く――うちの軍のいいところでもあり、悪いところでもあるのだ。
「イタタ……あ、張飛様。御遣い様からの伝令です」
「……さすが愛紗が鍛えただけあるのだ」
思いっきり弾かれていたのに、何事もないように戻ってきたのだ。
「虎牢関から真紅の呂旗が近づいてきております。深追いせずに敵を引っ掻き回しつつ避けるように、とのこと」
「にゃあ……呂布かぁ。お兄ちゃんは一人で戦うなとは言われているけど」
でも、武人のほんのーは、強い敵と戦いたいって思うのは当然なのだ。
「……わかったのだ。鈴々たちはもう少し敵をかき回すのだ。お兄ちゃんにそう伝えて欲しいのだ」
「了解しました。ご武運を!」
そう言って伝令は戻っていったのだ。
「……破門はいやなのだ。みんな! まだいけるかぁ!?」
「「「 オオオオオオオッ! 」」」
鈴々が鍛えた軍はまだまだ元気いっぱいなのだ。
だったら……
「もういっちょ、敵に突撃してぶっとばすのだ! 鈴々に続けー!」
「「「 オオオオオオオオッ!! 」」」
前方からまるで小蝿みたいにくる敵を、勢いのままに弾き飛ばしながら、縦横無尽に動きまわる。
敵の数は多いけど、その数が邪魔をして思うように動けないようなのだ。
そんな状態で往復をすること数回――
「……これ以上、前に留まるとりょふ
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