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真・恋姫無双 矛盾の真実 最強の矛と無敵の盾
反董卓の章
第17話 「敵は……倒す」
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かつ、飛将軍呂布と驍将張遼です。すでに先鋒が壊滅ともなれば、劉備軍の二万と曹操軍八千、そして劉表軍の一万五千は重要な戦力です。こちらは本陣が五万とはいえ、呂布と張遼の十万を相手に戦えるとお思いですか?」
「………………」
「捨て石にするのもよいですが、董卓軍がさらに洛陽に兵を温存していた場合は、これ以上の進軍が不可能になります。その場合、後退せざるを得なくなり、董卓はその間、さらに兵力を充実させるでしょう。なおかつ我らの連合軍は瓦解する危険があります」
「…………っ」

 連合軍が、負ける……
 負けたらわたくしはどうなる?

 敗軍の総大将は、その責任を命を以って――

「じょ、冗談じゃありませんわ!」
「はい。ですからここはなんとしても勝たなければならないのです。今ならばまだ間に合いましょう。全軍を持って董卓軍に当たるのです」
「わ、わかりましたわ! 本陣を前進! 敵を何としても打ち倒しなさい! 猪々子さんと斗詩さんを早く呼びなさい!」

 わたくしが負けるなんて……あ、ありえませんわ!




  ―― 唐周 side ――




 ふう……まったく。
 何を見当違いしているんだ、この阿呆。

 お前の腐れ指示のせいでこうなっていることを、いい加減悟りやがれ。

 にしてもまずいな……あの男はこの戦を勝たせるって言っていたのに。
 どう見ても負ける要素が多すぎる。

 兵力差を考えてみても、よくて互角、勢いからして苦戦じゃないか?
 本当に大丈夫なのかよ……

 だが、まあともかくだ。
 勝ってもらわないと俺の計画にも支障が出る。

 まあ、ある意味好都合でもあるわな。
 前線に出れば、あの北郷盾二を殺す機会も生まれるってもんだ。
 その為に用意させた毒矢やら暗殺者たちだしな。

 問題は機会があるかどうかだが……
 状況次第では敗走するときのドサクサで動かすか?

 負けるようなら俺だけでも逃げられるようにしておく必要もある……準備だけはさせておくか。
 正直、あの馬鹿を皇帝だなんて無理なような気もしているしな。
 別の……そうだな、もう少し操りやすい諸侯に鞍替えも考えたほうがいいかもしれない。

 袁術か、それとも劉表か……?
 いや、今回出てこなかった劉焉や馬騰なんかもいいかもしれん。

 そういや、偵察と伝令に出した馬岱とかいうのも帰ってきてないし……

 やれやれ。
 ともかく、今はここをどうするかだ。

 どう動こうと……俺だけは必ず生き残ってやる。
 そして……必ず成り上がってやる。

 みているがいい…………クックック。




  ―― 張飛 side ――




「にゃああ〜!」

 鈴
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