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魔法少女リリカルなのはA's The Awakening
第二十話
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は、直人まで蹴ろうとするも、タイミングを合わせてハイキックで応戦した。

「……胸騒ぎが的中ってわけか。胸糞悪い話やでホンマ」

 その襲撃者の顔を見て直人は表情を歪める。不快に、いや憎しみに、そして怒りに。それを表すかの如く、直人は炎を纏わせた剣を大きく振り下ろす。豪快に風を切る音が周囲に響くと、それが止むタイミングを読んでいたかのごとく襲撃者は直人に話しかける。

「……久し振りだなぁ直人君よォ……こんなところで何してんの?」
「それはこっちのセリフッスわ、篠宮先輩」

 白いロングコートに赤いシャツ、ベージュのチノパンに青のスニーカーといった出で立ちのその男は、どうやら以前直人に絡んできた知り合いのようだった。あわせた脚を離して距離をとり、直人はすぐさまクロノの位置を確認すると、少し低い位置から握り拳を突き上げていた。どうやら途中で態勢を立て直せたらしく、そこで一息ついた直人は改めて青年に向き直る。

「……アンタらの目的は?」
「闇の書よ。アレを封印して持ち帰れと、上からのお達しでね……ケヒッ」
「ああそうかい……ま、それ以上は聞いても無駄やろうな……その気持ち悪い笑い声二度と聞きたないし、その首、俺がこの場で貰い受ける!」
「クククッ、大口叩くねぇ……」

 にやけ面を崩さない青年に、直人が怒りの咆哮をぶつけた。

「……覚悟さらせこのクズ、百倍返しじゃ!」
「……クッ、クヒャハハハハハハハハハハハハハハハハッ!いい度胸だクソガキ……」

 直人は剣を構えなおし、篠宮は腰の刀を抜く。ピリピリとした一触即発の空気の中、二人はただ空中でにらみ合う。

「この俺相手にやれるもんなら……や、っ、て、み、な!」
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