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魔法少女リリカルなのはA's The Awakening
第二十話
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「あんのバカ……僕がなぜ止めたのかもわからないのか!すまないがここを頼む!」
「わかった!」
「艦長、至急フレディ一佐を出撃させてください!闇の書に関わられるよりはマシです!」
クロノは急いでボイスメッセージをアースラに送信すると、直人が向かった方向である別勢力の反応が出たエリアへとすっ飛んでいく。その間に、はやてを包んだ黒い光が収束を始めた。全員が集中を切らさず見守る中、その光から一人の若く美しい女性が現れる。
「…………」
鮮やかな真紅の瞳に艶やかな銀髪を腰まで伸ばし、背中には2対の黒い翼。顔と左腕には赤い紋様が走り、右腕と両足にはまるで拘束するかのように赤いベルトが付けられている。黒に近いほど暗い紺色のジャケットと、腰からなびかせるかのようにまとう同じ色のマントの下には、太腿まである黒いインナー。また右足のみ黒いニーソックスを穿いており、足元を護るのは脛まである黒のブーツ。まさに黒装束とも呼べる姿をしたその女性はただ無言で、たたずむようにそこに立っていた。
「彼女が、闇の書の意思……か」
その姿を見て竜二が小さく一言漏らす。それが聞こえたかどうかは不明だが、彼女が静かにつぶやいた。
「……こうなってしまっては、最早止まれない。お前達は、ここで……永久の闇に沈め」
「そうならんためにここにおるんやけどな。悪いけど、最後まで悪あがきがしたい主義でね」
「無駄なことを……もはや、滅びの扉は開かれた。主の命により、お前達をここで殲滅する」
そう啖呵を切るのは竜二。それを聞いてもなんとも思わないかのようにただ淡々と返す女性。竜二も冷静に言葉を選びながら、かつ冷静になり過ぎないようにテンションを抑える。
「はやてがンなこと望むはずがあらへんやろ……って言ったところで、どうせ聞く耳持たへんやろテメェ。そういう顔しとるわ」
「……」
「……覚悟は、ええな?抜刀!」
『追加ブースター展開!』
『ダッシュ特化型や!』
『了解!点火!』
彼女は答えない。沈黙が答えと受け取ったか、レーザーブレードの切っ先をを右斜め下に構えると、竜二が一人で突撃する。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおあああああああああああああああああ!」
だが、彼女も黙って接近はさせない。短い詠唱とともに無数の鋼の短剣を召喚すると、竜二に向けて10本ほど飛ばす。
「刃以て、血に染めよ。穿て、ブラッディダガー」
「舐められたもんやでこりゃ!」
しかし、ただまっすぐ飛んでくるだけなら銃弾となんら変わらない。竜二は同時にメインブースターを小さく噴射することで左右に体を揺らし、最小限の動きでかわしていく。
「その程度か!」
「そのまま返す」
そして一気に肉薄すると一瞬で着地し、剣を
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