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魔法少女リリカルなのはA's The Awakening
第二十話
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。確かにこのディバインバスターは、従来に比べてチャージが長い。竜二は彼女と実際に何度も戦い、よく見ているからこそわかる。

「ってことは、パターンが三つってことかいな?」
「ええ。一つは従来のままのものを、もう一つは戦闘中に発動しやすくするためにチャージ時間を縮めたものです。その分威力は落ちますが、発射までの時間を短縮しただけでなく、反動も小さくなるため発射後すぐに次の行動に移れるという利点もあります」
「ふぅん……」

 しかし、この状態は今説明を受けたどちらとも一致しない。ともなればと竜二はクロノに問うと、彼は頷いて答えた。

「ええ。切り札であるスターライトブレイカーは周囲の魔力を収束して放つもの。もしそれが撃てない場合でも、劣りはすれど従来より高い威力の砲撃を放てるタイプです」
「なるほどね。考えてんやな」
「まぁ、レイジングハートが求めていたものですけどね」
「そこは流石インテリジェントデバイスってところか。ずいぶん主と仲ええんやね」

 竜二が感心していると、どうやらチャージが終了したようだ。

「ディバイィィィン……バスタァァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアア!」

 終了と同時に間髪いれず発射するなのは。威力増加というのは伊達ではないようで、以前に比べてかなり魔力光が太くなっている。

「おいおい、えらいゴツうなりよったで……」

 そしてシャマルもすぐに反応。桃色の魔力光を闇の書にぶつける。

「蒐集開始!」
「Sammlung.」

 その瞬間、強烈な衝撃が彼女を襲う。戦闘肌ではないシャマルには少々厳しいのかも知れないが、彼女も騎士の一人である。そこから来るプライドと責任感が、自身がそこから離れることを許さなかった。そして彼女は、桃色の魔力光が途切れるまで闇の書を支え続けた結果膝を突く。闇の書の頁は、これで全て埋まった。

「はぁ、はぁ、はぁ……」
「お疲れ。さぁ、始まるで!」
「Freilassung.」

 闇の書は何か一言告げるとシャマルの手を離れ、はやての元へと転移した。そして彼女を中心として漆黒の魔方陣を描くと、黒い魔力光が書からあふれ出るかのように現れる。

「なにこれ……?」
「闇の書の魔力です。書が本格的に起動しました。ここからはあなたの精神力が試されます」

 はやてが脅えるように漏らしたつぶやきにアスカが返す。

「そんな……兄ちゃん!」
「がんばれ!お前には、俺らがついとる!」
「でもっ……!!」
「覚悟決めたんやろうが!ここが生きるか死ぬかの瀬戸際やぞ!やると決めた以上はきっちり仕上げてみせろ!帰る場所は俺らが全力で護ったる!」
「……うん!」

 怖がるはやてに発破をかける竜二。最後は彼女もうなずき、右手でサ
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