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魔法少女リリカルなのはA's The Awakening
第二十話
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それも他の機能に対するアクセスのみ。あまり長い時間、その世界にいることはできないのです」
「ならば、もしその時間が経過してなお闇の書から何の反応も見られなかった場合は、全員はすぐさま我々アースラの指揮下に入ってもらいます」
「……了解した」
覚悟を決めたように返事を返す竜二に、クロノは問う。
「……いいんですか?自分は仕事ですが、あなたからしたら血のつながった家族でしょう?」
「そん時ゃ、俺も一緒に死ぬだけや。妹も護れない兄貴に、家族も護れない家長に何が残る。俺が押さえ込むから、俺ごと殺せ」
「……まさに決死の覚悟というわけか。しかし忘れないでいただきたい。僕と艦長があなたに何を伝えたのかを」
そう言うとクロノは引き下がる。竜二は反論せず、ただ作戦開始を告げた。
「他に質問がないなら、早速始めよう。時間が惜しい。アスカ!」
「はい!」
そして、二人のユニゾンを皮切りに、全員がバリアジャケットを纏う。とはいえ、ヴォルケンズを除くと各人デバイスを起動させただけで、即戦闘に入れる状態ではない。竜二ははやてに近づき、彼女の持つ闇の書をシャマルに渡す。もし彼女なら麻痺を起こしても、直接的な戦力低下にはつながらないと判断してのことだろう。
「頼む。きっちり支えたってくれ」
「わかったわ」
「ぶちこむのは……なのはちゃんかな。すんごい砲撃頼むで」
「はい!任せてください!」
「お、お手柔らかに……」
竜二に頼まれ、表情を引き締めるなのは。その顔はもう、ただの少女ではない。幼く未熟ではあれど、覚悟を決めた戦士の表情だ。その横で、シャマルが顔を引きつらせているのがなんともシュールというかなんというか。
「作戦開始!」
竜二が放った声を聞いたシャマルとなのははすぐに集団から離れて間合いをとった。
「全力全開!いくよ、レイジングハート!」
「All right master.」
彼女は足元に魔方陣を展開し、レイジングハートを構える。目標はもちろん闇の書の中心部分。狙うはまさに一点突破だ。
「いつでもいいわよ」
対するシャマルも、闇の書を展開し、砲撃を待つ構え。お互い、いつでもよさそうだ。
「発射のタイミングはこちらで決めていいですか?」
「ええ、いいわ」
「では遠慮なく。レイジングハート!」
「Divine buster Ver.P,Stand by.」
するとなのははすぐにディバインバスターのチャージを始めた。そこで竜二はある変化に気付く。
「気のせいかチャージングめっさ遅なってない?」
「これまでのレイジングハートの戦闘ログをもとに、ディバインバスターのプログラムパターンを二つ増やしてみたらしいんです」
竜二の問いにクロノが答える
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