第160話 『飛捕』
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ル》の・・・はぁ、はぁ・・・な、名折れ、ですよね・・・はぁ、はぁ、はぁ・・・」
荒く呼吸をしながら、立ち上がる5人の妖精。もう限界に近いのに、なぜここまで彼等をこの場に立たせているのか?それは『妖精の味噌汁』!!
エ「それを言うなら、『神のみぞ知る』だ。」
グ「エルザ、いちいち突っ込まなくていい。バカとアホが乗り移るぞ。」
ル「それより、早くあれを捕まえないとっ!」
ルーシィが球体を指差すと、逃げるように球体は飛び去って行った。
ナ「俺が捕まえてやらあぁぁぁぁぁっ!!!」
体力が急激に回復したのか、ナツが猛スピードで走り出し、走りながら球体と同じ高さまで跳び上がると、広げた右手に炎を纏い、
ナ「今度こそおおぉおおおぉぉおおおおおおおおおおっ!!!」
誰もがこの時「捕まえた」と思っただろう。が、それは大きな間違いだ。球体はナツの炎に包まれた右手に納まる直前、突然角度を変えて左方向に飛んで行った。
ナ「なっ!!?逃げんじゃねえええええうぉあぁっ!!」
球体を捕まえる事が出来なかったナツはそのままズドォォォンと落下。
ル「あっちゃぁ〜。惜しい〜。」
その時、エルザが何かを思いついたのか目を軽く見開いた。
エ「ウェンディ、球体に咆哮を撃てるか?軽くでいいんだ。」
ウェ「えっ?あ、や、やってみますっ!」
ウェンディは飛び回る球体に集中する。狙いを定めると、頬を膨らませ息を吸い込むと、
ウェ「天竜の・・・咆哮ッ!」
水色の咆哮を放った。咆哮は見事に球体を直撃。が、勢いはあまりなく、咆哮に巻き込まれて空中でただ羽ばたいている状態になった。
エ「ナツ!今だっ!」
ナ「おっしゃーーーーーっ!!」
起き上がったナツが空中で羽ばたいている球体目掛けて走り出し、また球体と同じ高さまで跳び上がると、広げた右手に炎を纏った。ナツの炎に包まれた右手に、今度こそ球体が納まった。それと同時にウェンディの咆哮も消えた。
ウェ「はぁ・・はぁ・・・はぁ、はぁ・・・・はぁ・・はぁ・・・」
いくら勢いはあまりなかったとは言え、かなり長い間咆哮を放っていたからそれなりに魔力も消費しただろう。ナツは今度は綺麗に着地。右手には少し黒くなった金色の球体がしっかり握られていた。
グ「おいおい、焦がしてどうすんだよ。」
ナ「ちゃんと捕まえたからいいじゃねぇか。ていうか、「焦がしたらダメ」っていうルールはねぇぞ。」
何とゆう屁理屈。でも、言ってる事は正論だ。その時、ナツ達の目の前に色とりどりの風船が飾られた「GOOL」と書かれた扉が現れた。その扉から、
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