第160話 『飛捕』
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尻尾B《フェアリーテイルBチーム》にとって絶好の機会だった。
ショ「リョオォォォッ!!そこから球体を捕まえろおぉぉぉぉぉっ!!!」
薄っすら鮮血のような赤い瞳に涙を浮かべ、赤く腫れ上がった額を摩りながらショールが声を張り上げて叫ぶ。その声は今にもワシに食べられてしまいそうな状況のリョウの耳にも、リョウを食べようとしているワシの背中に乗ったマヤの耳にも、リョウを食べようとしているワシのバーンの耳にもバッチリ聞こえていた。
リョ「マヤ!ワシ!球体からぜってぇ〜に離れるなよっ!!」
マ「分かってるって。」
ワ「ゴガ。」
リョ「のわああああああああああっ!!お前は喋るなっ!口を動かすなあぁぁぁぁぁっ!!」
食べられそうになりながらもリョウは必死に球体に手を伸ばす。
後5cm。
後3cm。
後1cm。
そして――――――――――
リョ「捕まえたあああぁぁぁああああぁぁああああぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!」
途中から悲鳴に鳴っているが、リョウの手の中に金色に光り輝く物が握り締められているのをマヤ、ユモ、ショール、トーヤははっきりと自分の瞳で見た。
バ「グォハッ!!ギャホッ!ギャホッ!ギャホッ!」
地上に下りるのと同時に、バーンは口からリョウを吐き出す。
リョ「だっはぁーーー。はぁ、はぁ・・マ、マジ、で・・はぁ、死ぬかと、思った・・・はぁ、はぁ、はぁ・・・はぁ・・はぁ、はぁ・・・はぁ、はぁ、はぁ・・はぁ・・・」
バーンの涎でびしょびしょになったリョウも目を見開き、荒く息をする。
マ「ありがとうバーン。ゆっくり休んでね。」
バ「グギャ。」
その間にバーンは住処へと帰って行った。
ユ「お疲れリョウ。いろんな意味で。」
リョ「あ、あぁ・・・い、いろんな、意味で・・つ、疲れたぁ〜・・・」
リョウはその場で仰向けに倒れ込んだ。その時、マヤ達の目の前に色とりどりの風船で飾られた「GOOL」と書かれた扉が現れた。その扉から、今度は本物の大魔闘演舞のマスコットキャラクター、マトー君が出て来た。
マト「妖精の尻尾Bの皆さん、予選通過、おめでとうございますカボ。」
拍手をするマトー君。表情が変わってないせいか、全く感情が込められていないように見える。
マト「マヤ・ララルドさん、リョウ・ジェノロさん、ユモス・クオリナさん、ショール・ミリオンさん、トーヤ・ファインさん。大魔闘演舞
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