第160話 『飛捕』
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現在、午後11時54分。ここ、『豚の帽子』は大魔闘演舞に出場する妖精の尻尾Bが泊まっている宿だ。その宿の1室が妖精の尻尾Bのメンバーが泊まっている部屋だ。その部屋のドアがバァンッ!と勢いよく開いた。
マ「ギリギリセーーーフッ!」
ドアの前に立っていたのは、夕日のようなオレンジ色の髪の毛に同じ色をした大きな瞳、象の絵が描かれた黄色いTシャツに白いショートパンツ。頭に黄色いカチューシャを身に着けている少女。この部屋に泊まっているマヤ・ララルドだ。
マ「ゴメンゴメン!クロッカスの街を観光してたらいつの間にかこんなに時間が経ってて。フレイにここまで連れて来てもらったんだ。」
フレイというのは妖精の尻尾Bのリザーブ枠で、その正体は人間の姿になる事が出来る、鳳凰の使いである赤い毛並みの鳥だ。体が小さい為、人を背中に乗せる事は出来ないが、足で?む事は出来る。
リョ「ったく。ちゃんと時間を見て行動しろよな。」
緑色の着物に黒い袴、腰に3本の剣を差していて、ベッドにドガッと座っているのはリョウ・ジェノロだ。数少ない妖精の尻尾のS級魔道士の1人でもあり、聖十大魔道の1人で、序列6位。腰に差してある3本の剣は聖剣という伝説の剣で、この剣を扱える魔道士は現在2人しかいない(最初は3人だったが、1人故人)。その内の1人がリョウだ。
ト「ど・・どうして、こんな真夜中に・・・予選を、や・・るんで、しょうか・・・?はわわわわぁ〜・・・」
銀色のくせ毛に紫色の瞳、黒いローブを羽織り首に紫色の勾玉を着けて、椅子に座って欠伸をしているのはトーヤ・ファインだ。12歳くらいの極普通の魔道士の少年・・・と、言いたいところだが、それは大間違いだ。その正体は妖怪や怪物、幽霊が暮らしている地上の世界とは真逆の世界、妖霊界とゆう世界からやって来た人間の姿をした幽霊なのだ。トーヤは年齢不群で、首に着けている勾玉、幽封玉で人間の姿を保っている。これを首から外すと半分人間で半分幽霊の、半幽人の姿になる。幽霊だから暗い所は好きなのだが、夜に弱い。目上の人はもちろん、目下の人でも「さん」付けで呼び、敬語で話す。
ショ「とにかく、これで全員揃ったな。」
黒髪に鮮血のような赤い瞳、白い服に黒いベストを羽織り、流行の青いジーパン姿の窓の外を見ているのはショール・ミリオンだ。元々は人気ナンバー1のイケメンマジシャン。その人気はマジシャンを辞めても衰えず、週刊ソーサラーの「彼氏にしたい魔道士ランキング」では常に上位をキープしている。が、本人は緋色の髪の少女にしか好意を抱いていない。まぁ、それはそれで
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